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理系の企業研究のやり方を徹底解説!【研究開発職を志望する院生へ】

○企業研究のやり方が全くわからないのでなんとかしてほしい。
○理系に特化した企業研究の方法を詳細に知りたい。
○実際に研究開発職に内定を獲得した企業人から話を聞きたい。

 

本記事では上記のご要望にお答えします。

当記事は理系向けの記事になります。

 

 本記事の内容

  • 理系の企業研究のやり方【研究開発職志望向け】
  • 企業研究したらOB訪問で志望企業の人と実際に会おう
  • 企業研究は時間がかかるが、やれば相当ライバルと差がつく

 

大手企業で研究しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。

就活では製薬・食品など様々な分野から研究開発職の内定をいただいています。(修士卒)

 

就活をする上で、絶対に避けては通れない企業研究。

やらなきゃいけないのはわかっているけど、そもそもやり方がわからない。

という理系就活生の方も多いと思います。

 

しかもネットに転がっている情報は、大雑把なやり方を記述したものが多いですよね。

 

コロぽち
コロぽち
「企業ホームページ(HP)見ろ」は良いけど、こっちは“HPのどこを見れば良いのか”を知りたいんだっつの。
バイオさん
バイオさん
という理系就活生の方に向けて、企業研究者である僕が企業研究のやり方をまとめます。

 

当記事のやり方は真似してOKなので、当記事を参考にしてぜひ皆さんの企業研究に割く時間を節約してくださいね。

 

この記事はこんな方におすすめ
  • 研究開発職への内定率をグっと上げたい方
  • ライバルと差をつけられる企業研究をしたい方
  • 先輩に企業研究のやり方を聞いてもイマイチわからんってなった方

 

大前提:まず企業研究の前に自己分析やってください

まず企業研究の前に自己分析やってください

いきなり話の腰を折る形となり申し訳ないですが、まず企業研究する前に自己分析してください。

ざっくりとした例ですが、企業研究は下記のような項目に関して答えられるようになってからですね。

 

  • 自分が将来何をしたいのか?それはなぜか?
  • 自分は現時点で何ができるのか?強みは?
  • 自分の弱みは?それはなぜか?
  • 自分が研究を頑張るモチベーションは?それはなぜか?
  • なぜ自分は研究開発に携わりたいのか?それはなぜか?
  • なぜその分野を志望するのか?他ではダメなのか?

 

自己分析って何すれば良いねん!?という方は、下記のような本を一冊熟読するだけでもOK。

2019年2月現在、Amazonでベストセラー1位です。(学生の就活部門)

 

はっきりと言っちゃいますが、自分のことがよくわかっていないのに企業研究しても無意味です。

それは「知識がつかないので無意味」ではなく「どの企業を見ても惹かれてしまうので無意味」ということです。

自分の軸がブレっブレのまま、企業の良い情報に触れるのは危険。

 

あとただでさえ時間がない理系学生・院生は、なりふり構わず企業にエントリーしまくってる場合じゃないです。

 

バイオさん
バイオさん
理系学生・院生は研究との両立が大変だからね…。
コロぽち
コロぽち
就活だけに没頭していると神(=教授)の鉄槌が落ちるもんな。

 

自己分析してから企業選び・企業研究すると相当効率が良くなるので、理系就活を効率よく進めたいという方はぜひ自己分析からどうぞ。

自分の強み・弱みを可視化してくれる下記のような本も活用してみましょう。

 

 

理系の企業研究のやり方【研究開発職志望向け】

理系の企業研究のやり方【研究開発職志望向け】

というわけで「理系の企業研究のやり方」について説明していきますね。

僕が考えるおすすめの企業研究の仕方は以下の通りです。

 

  • 各種就活サイトに登録、企業調査・選別
  • 候補に残った企業の採用ホームページを熟読
  • 候補企業の過去3~5年分のプレスリリースを見る
  • その企業の特許を過去3~5年分調べる(国内だけで良い)
  • その企業の論文・学会発表を過去3~5年分調べる
  • 企業の統括報告書(アニュアルレポート)を読む

 

順々に説明していきますね。

 

各種就活サイトに登録、企業調査・選別

各種就活サイトに登録、企業調査・選別

まずは各種就活サイトに登録です。

マイナビ」や「リクナビ」は王道中の王道ですので、まずはここら辺に登録しておきましょう。

企業情報を調べるならやはりこういった就活サイトを上手に活用するのがおすすめです。

こういう就活サイトは今やたくさんあるので、登録できるものがあれば片っ端から登録しておいても良いかと。

 

コロぽち
コロぽち
もちろん自分でGoogleとか使って企業を調べてもいいけどな。
バイオさん
バイオさん
でも就活を始めた段階だと調べる企業が大手寄り(≒CMをよく流しているメーカー)になりやすい…。

 

上述した就活サイトを使って、自分の興味があるキーワードを入れていきます。

僕はバイオ系なので当時はこんなキーワードで企業調査していました。

 

  • 医薬品
  • 化粧品
  • 食品
  • 化学
  • 医療機器
  • 農業・農林
  • その他メーカー

 

こういったキーワードで検索されてくる企業を、片っ端から見ます。

あなたが大事にする企業選びの価値観(海外志向、給料が良いなど)に基づき、その企業を志望候補にするか決定していきます。

 

最初は「就活サイトってどんな情報があるんだろ…?」状態ですので、1企業を簡易調査する時間もそれなりにかかります。(15~20分とか)

でも調べていくうちに「あ、この企業だったらさっきの企業の方が良い」となり、瞬時に候補から除外できるようになります。

1社調べるのに5分かからなくなります。本当に。

 

ちなみに「この企業が自分に合致しているのか判断しかねる…」という企業は落としてOK。

「この企業に行きたい!」という有力候補はいくらでも出てくるので、迷う企業は除外しましょう。

僕が当時やっていた企業選びのやり方としては「候補企業をまず100社挙げる、そこから20~30社まで意図的に削る」です。

「この企業も良いのに…」と思う候補を意図的に落としていくことで、自分がどんな企業を好んでいるのか客観的に把握できるようになります。

 

バイオさん
バイオさん
僕は「海外勤務ができる」「給料・福利厚生が良い」「勤務地が良い」「研究力が高い」などを重要視してました。
コロぽち
コロぽち
自分の意思に従って企業を選べばOK!

 

なお注意点として「1社調べて、その1社を徹底的に調べる→また1社調べる…」は効率が悪いのでやってはダメです。

なぜなら最初に選別してからでないと、せっかく詳しく調べたのに「え、こっちの企業の方が全然良いじゃん。知らなかった…。」となる危険性があるから。

ある程度ピックアップしてから除外していくと、網羅した安心感がありますし、除外するときに自信もってやれるのでおすすめですよ。

 

候補に残った企業の採用ホームページを熟読

候補に残った企業の採用ホームページを熟読

20~30社まで絞ったら、次は企業の採用ホームページを熟読していきます。

もちろんホームページを隅々まで読んでおくに越したことはありませんが、その時間が無い方は以下のような情報を見ておきましょう。

 

  • どんな人財を求めているか?(企業理念などを参考に)
  • 若手がチャレンジできる制度が整っているか?(例:海外に挑戦できるか?)
  • どんな研究をしているか?
  • 給料はどうか?
  • 勤務地はどうか?
  • キャリアは多様な道が用意されているか?
  • 副業は可能か?(これからの時代では超重要です)

 

なお、四季報を読みながら進めると効率が良いので、まだ持っていない方は下記よりサクッと買っておきましょう。

 

企業ホームページに載っている情報は就活サイトよりも詳しいので、逆に「詳しく調べたら志望度が低くなった」ということもあるかも。

その場合はその企業をこれ以上調べるのはやめて、次の企業にいきましょう。

候補から除外するかは置いておいて、一旦優先順位を下げるといった形ですね。

 

この調査を一通り終えたら、次はプレスリリースをチェックしましょう。

 

候補企業の過去3~5年分のプレスリリースを見る

候補企業の過去3~5年分のプレスリリースを見る

候補企業の採用ホームページを見終わったら、次は企業のプレスリリースを見ます。

 

プレスリリース

企業・団体が、経営に関わるニュースや、新商品・新サービスの情報をマスコミに知らせるための文書です。

引用元:https://www.anety.biz/pr/news-release/

 

プレスリリースはその企業にとって重要度が高い情報です。

新商品・新製品の発表や最先端の研究成果はもちろん、M&Aや新しいプロジェクトなどの情報がてんこもり。

 

基本的にプレスリリースを見ればその企業の情勢は理解できるはずなので、3~5年分は読みましょう。

 

コロぽち
コロぽち
え~、5年も見返す理由ってなに?直近1年でもいいやん。
バイオさん
バイオさん
3~5年の期間を見返さなければ企業の動きを把握できないからです。

 

今のご時世、企業も5年あれば相当変わります。

5年前にスタートさせたことがすでに終わっているという可能性もゼロではありません。

 

仮にあなたがその企業でやりたい研究があったとしても、5年間1度もプレスリリースが出てなければ、実は花形分野ではないのかもしれません。

あなたが興味深いと感じている企業が世間に何を発信しているのか知るためにも、プレスリリースは有効活用しましょう。

その企業の特許を過去3~5年分調べる(国内だけで良い)

その企業の特許を過去3~5年分調べる(国内だけで良い)

プレスリリースも調べ終わったら「結構調べたんじゃね…?」と思い始めてきますが、まだまだそのレベルの情報では強力なライバルと差別化できていません。

 

個人的経験から、ライバルと差をつけたいなら企業の特許情報を3~5年分チェックしましょう。

企業にとって「特許」は次世代の種なので、これを調べておくと「その企業が今後数年でどういうことをしたいか」をなんとなく想像できるようになります。

 

特許情報を制する者は研究開発職の就活を制す。

 

僕があなたにおすすめしたいサイトは、特許庁が提供してくれている「特許情報プラットフォーム J-PlatPat」ですね。

特許情報プラットフォーム J-PlatPat

 

上図の検索欄に企業名を入力して「検索」をクリックするだけで、その企業の特許情報が網羅的に取得できるという優れもの。

 

バイオさん
バイオさん
僕も就活当時は先輩にこれを教えてもらって、あまりの検索しやすさに衝撃受けました。
コロぽち
コロぽち
これを知っているか知らないかで、情報量にけっこう差がつくよな。

 

企業にとって「特許」はめちゃくちゃ重要でして、各社しのぎを削って特許を出しています。

企業にとって特許>論文なので、企業の論文や学会発表情報を調べるよりもまず特許を調べることをおすすめします。

 

特許情報をしっかり調べておいて、面接とかで「2019年の○○に関する特許が非常に興味深くて…!」とか言うとポイント上がると思います。

僕がこれまで就活の相談に乗ってきた学生さんを思い起こしても、特許情報までしっかり調べている学生はレア中のレアですので。

希少種です。

 

大事なことなのでもう一度言いますが、特許情報を制するものは就活を制するので頑張って調べましょう。

 

その企業の論文・学会発表を過去3~5年分調べる

その企業の論文・学会発表を過去3~5年分調べる

特許まで調べたらだいぶお腹いっぱいな感じですが、実はまだ情報を詰め込めます。

その企業の論文・学会発表の情報も調べていきましょう。

 

企業のホームページでは論文や学会発表情報をまとめているページがあります。

企業の採用ホームページだったり、研究開発といった選択タブがあったりするので、そこに飛んで載っている情報をチェックしましょう。

 

コロぽち
コロぽち
(コイツまじスパルタだわ…)
バイオさん
バイオさん
就活は戦争なんだよ。自分の人生に大きく影響するイベントで本気出せないやつは引っ込んでな!
コロぽち
コロぽち
(キャラ変わってるやん…)

 

余談ですが、企業だとこういったジャーナルに載せるのか…という視点で見ていくとなかなか面白いですよ。

 

プレスリリース、特許、論文・学会情報をしっかり調べたら、同じ企業を志望する学生と比較しても相当な情報差が生まれています。

あなたが持っている情報は他のライバルは持っていないので、エントリーシートや面接で語る内容にも差が生まれます。

面接官の方にも「この子は非常によく調べてきている」と思ってもらえるはずです。

実際に僕も面接でそう言われたので、信ぴょう性はあると思います。

 

理系の企業研究で「これで大丈夫!」となるのは、ここまでやったらですね。

ここまでできたあなたは自信もっていいと思うので、その調べた情報を使ってESや面接に情報を反映させていきましょう!

 

企業の統括報告書(アニュアルレポート)を読む

企業の統括報告書(アニュアルレポート)を読む

これが最後になりますが、時間に余裕がある or 本命企業の場合は統合報告書(アニュアルレポート)にも目を通しましょう。

アニュアルレポートは投資家や株主向けに毎年発行している「企業の経営情報」をまとめたものです。

 

その企業の経営情報がかなり詳細に載っているので、あなたの志望企業がうまくいっているのか否かを判断するために最適です。

 

また、このレポートでは「志望企業のどの事業が伸びていて、どの事業がやばいのか?」ということも客観的に判断できます。

 

例えばあなたが神経科学を専門とするバイオ研究者だとして、アニュアルレポートを見たとします。

そのとき「企業としてはうまくいっているけど神経科学領域は苦しい」などの情報がわかるようになります。

 

バイオさん
バイオさん
企業はうまくいっているけど神経科学領域が苦しい場合、将来的に経営判断で打ち切られる可能性も…。
コロぽち
コロぽち
企業がうまくいっているからといって、自分の専門分野に関係する事業がうまくいっているとは限らないよな。

 

仮に自分の専門分野や興味ある分野が苦しい場合、その企業で良いのかは一度考え直すべきだと個人的には思います。

だったら神経科学が伸びている企業や、新規事業として神経科学を伸ばしていくと宣言している企業に行った方が良いですよね。

 

こういった経営情報はプレスリリース、特許、論文・学会発表情報からはわからないので、ぜひアニュアルレポートも参考にしてくださいね。

あとアニュアルレポートは数年分まとめて見れる場合も多いので、その企業がここ数年うまくいっているかもわかりますよ。

 

企業研究したらOB/OG訪問で志望企業の人と実際に会おう

企業研究したらOB/OG訪問で志望企業の人と実際に会おう
バイオさん
バイオさん
ここまで読んでくださった方は本当にありがとうございます。

 

というわけで理系の企業研究のやり方に関しては以上です。

 

ちなみに企業研究をここまでやったあなたにおすすめしたい次のステップはOB/OG訪問です。

ここまで企業分析したあなたがOB/OG訪問すれば、絶対に「この学生の情報量と弊社に対する熱意は凄いな…!」と思ってもらえます。

でも当記事に書いたレベルのことをやってきた就活生に、僕は会ったことがないです泣

 

そしてOB訪問すれば「志望企業が本当に自分とマッチしているか?」ということも肌で感じることができます。

 

コロぽち
コロぽち
自己分析と企業研究、そして企業説明会ではそこで働く企業人の雰囲気はわからないからな。
バイオさん
バイオさん
OB訪問でその企業を初めて詳細に知る就活生もいるので、すでに圧倒的な差がついてることがわかるかと。

 

ぜひOB/OG訪問して、企業人の度肝を抜いてやってくださいね。

 

 

企業研究は時間がかかるが、やれば相当ライバルと差がつく

企業研究は時間がかかるが、やれば相当ライバルと差がつく

というわけで今回の内容は以上になります。

これを読んでいたあなたは正直「企業研究ってこんなにやるの?」と思ったかもしれません。

 

でもそう思ったあなたは「ここまでやる就活生(=ライバル)が確かに存在する」という事実を知っておくべき。

実際に僕は就活時代、受けると決めた企業はすべて当記事で紹介した企業研究を行っていました。

だからこそ僕は、受けた企業が10社以下と少なかったのかも。

 

ここまでやったからかどうかはわかりませんが、実際に就活当時は落ちる気がしませんでした。

結果的に見ても「就活無双」と言っていいレベルだと自負します。

 

ネットを調べると「10分でできる企業研究のやり方」とかたくさん転がっていますが、どうかそういった情報を鵜呑みにしないでください。

どう考えても10分で企業研究できるわけないですし、10分で得られる情報なんてたかが知れています。

企業研究に10分かけた人と10時間かけた人では、その企業の情報量で圧倒的な差が開くのは当たり前です。

 

バイオさん
バイオさん
世の中そんなに甘くないです…。
コロぽち
コロぽち
努力せずに一流企業にバンバン内定出るやつは確かにいるが、それは他者を圧倒できる実力をもった化け物だけだぞ。

 

僕が天才や化け物だったら「10分でできる企業研究!」みたいな記事をシレッと書いているんですが、残念ながら僕は凡人なのでそういうのは書けません。

ただ、世間一般の99.9%の就活生は僕と同じ凡人のはず。

 

凡人が楽しようとすると、誰にも気づかれずに強者に刈り取られて終わります。

就活はうまくいかなくても死ぬわけではないですが、自分の人生に大きな影響を与えるイベントであることは間違いありません。

そんな大事なイベントをサボって人生のレールから外れるとか勿体なさすぎます。

 

「もっとやっておけば…」と後悔しないように、凡人でもできる「圧倒的作業量」をもってライバルを倒していきましょう。

就活は戦争です!

 

ではではっ。

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ABOUT ME
くりぷとバイオ
くりぷとバイオ
研究を一生続けていくため、まずお金の不安を解消すべく副業を始めた20代科学者。 旧帝大を修士で卒業後、大手企業で基礎研究職に従事。 研究室時代はストレスで心身を病みながらも日夜実験に取り組み、運良く筆頭著者論文を複数投稿することに成功した苦労人&棚ぼたマン(自称)。 暗号資産の面白さ・可能性に惚れこみCoinMarketCapの銘柄を全部調べた経験あり。