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研究職とは?仕事内容は?開発職と何が違うの?就くにはどうしたら良いの?【まとめて解説】

バイオさん
バイオさん
修士課程を卒業後、現在は大手メーカーの研究職に従事する、くりぷとバイオです。
Twitter:@cryptobiotech
コロぽち
コロぽち

■そもそも研究職って
■研究職の仕事内容は?
■研究開発職・開発職・技術職・R&D職って何が違うの?
■研究職のメリット/デメリットは?
■研究職に向き/不向きってあるの?
■研究職に求められるスキルは?

こんな疑問にお応えする記事を用意しました。

 

ここで解説する『研究職に関する基礎情報』を把握してもらえれば、『研究職の就活』に役立ちます。

なぜなら当記事では、企業研究職として3年以上従事する自分が実体験をベースに詳しく解説するからです!

実際に研究職として働く前に、そのイメージを湧かせることができるでしょう。

 

「研究職って興味はあるけどイマイチよくわからないんだよな…」

「研究職に就きたいので基礎的な知識を身に付けておきたい」

と、あなたが一回でも感じたのなら是非ともご覧ください!

研究職とは?どういう仕事内容があるの?

研究職が仕事で使用している実験器具

研究職とは、まだ世の中で明らかにされてない現象を解明したり、すでに見出された理論を横展開できるか検証したりなど、文字通り『研究』を仕事とする職種です。

民間企業の研究活動に関する調査」から引用すると、この『研究』には3つの区分があります。

基礎研究

特別な応用、用途を直接に考慮することなく、仮説や理論を形成するため若しくは現象や観察可能な事実に関して新しい知識を得るために行われる理論的又は実験的研究

応用研究

基礎研究によって発見された知識等を利用して、特定の目標を定めて実用化の可能性を確かめる研究、および既に実用化されている方法に関して、新たな応用方法を探索する研究

開発研究

基礎研究、応用研究、および実際の経験から得た知識の利用であり、新しい材料、装置、製品、システム、工程等の導入または既存のこれらのものの改良をねらいとする研究開発

 

コロぽち
コロぽち
難しい言葉つかってんじゃねーよ!知識を振りかざして自慢したいやつかお前!このバカ!
バイオさん
バイオさん
す、すみません…。イメージとしては次のような感じです!

 

研究の区分(薬を例に)

■基礎研究
ある原因不明な疾患に対して、治療に必要なターゲットを見つける

■応用研究
そのターゲットに作用する物質が本当に疾患を治療するかどうかを検証する

■開発研究
治療効果があると確認された物質の製造方法を確立する

 

コロぽち
コロぽち
まあ上記3つは定義こそ違えど「基礎研究と応用研究両方に当てはまるテーマ」とか普通にあるぞ。
バイオさん
バイオさん
後述しますが1人が基礎研究・応用研究テーマ2つを担当するケースもあります。

 

また「基礎研究」「応用研究」「開発研究」をどう分類するかは、実のところ企業によって異なります。

分け方の例としては、以下のような感じですね。

 

  1. 「研究開発職」または「R&D職」と表記し、上記3つを含む。
  2. 「研究職」と表記し、上記3つを含む。
  3. 「技術職」と表記し、上記3つに加えて「生産・製造職」や「品質管理職」なども含む。

 

コロぽち
コロぽち
企業ごとに言葉の定義が変わるのね…。
バイオさん
バイオさん
「研究職」と聞くと大学のような『基礎研究』『応用研究』をイメージしがちだけど、必ずしもそうではないんだよね。

 

さらに言えば、入社時は「研究職」として入ったけど、社内編成が変わったため「研究開発職」に呼称が変わった…などもあります。

もしくは「研究職」と称しながらも「商品企画」にも携わっている人もいたりします。

それゆえ『研究職』の表記だけに惑わされず、就活では『どの職種をまとめて“研究職”としているのか?』を慎重に確認して企業を見るのが大事。

「研究職」で入社したのに、想像していなかった職種になってしまう可能性もありますので。

研究職の仕事(業務)内容

遺伝子や化合物を扱っているところ
バイオさん
バイオさん
本項では『基礎研究』『応用研究』を主業務にする研究職の業務内容を解説します。
コロぽち
コロぽち
人によって全然違うと思うので、あくまで一例として考えてくれい。

 

  • 実験
  • 情報収集(論文、特許など)
  • 社内資料作成/ディスカッション
  • 外部発表(論文・特許・学会など)
  • 新規テーマ立案
  • 派遣社員さんの予定管理
  • 外部連携管理(共同研究・委託研究など)
  • スキルアップ目的の研修
  • 各種法令順守(安全衛生、試薬管理、固定資産管理など)

もっとあるような気がしますが…パッと思いつくのはこれくらいです。

 

コロぽち
コロぽち
法廷遵守ってそんな大変なん?
バイオさん
バイオさん
たとえば試薬管理とか、企業はめっっっっっちゃくちゃ厳重管理してる。
コロぽち
コロぽち
まあ試薬は無くしたら日経とかで紛失情報+社名が普通に出るもんな…。

 

なお研究職に興味がある人は「論文って書けるの?」と気になっているのでは?

企業だと以下のようなタイミングで論文を執筆することが可能です。

 

  • 企業独自に良いもの(化合物、メカニズム)を発見した時
  • 企業での製品化に繋がる成分の安全性を確認した時
  • 自社製品の素材が別用途で使えることがわかった時
  • 企業ーアカデミアの共同研究成果を論文にまとめる時
  • 社内でプロジェクトが終了した案件を論文にまとめる時

 

詳しくは以下の記事が詳しいので、ぜひ参考にしてくださいね。

企業で論文はどういうときに書くのか?むしろ書けるのか?【意志さえあれば案外どうとでもなる】 当記事では上記の疑問にお応えします。 本記事の内容 企業で論文を書けるケース5選 企業...

 

研究職(基礎研究・応用研究)で与えられるテーマの裁量は?テーマ数は?

研究職の人が実験計画などを考えているところ

『基礎研究』『応用研究』を主業務とする「研究職」の場合ですが、テーマの裁量は比較的高いと考えます。

なぜならたとえ上司がテーマを立案したとしても、最先端情報のキャッチアップや競合調査・実験など経験を積めば、現場(=担当社員)がもっとも詳しくなるからです。

なお与えられたテーマの研究領域でまず社内一の人財になること、そして会社方針に照らし合わせて日々の業務内容を提案・遂行することが求められます。

 

またテーマ数ですが、これも人によりますが『1~3テーマ』が一般的かなと。

 

  • 基礎研究
  • 応用研究
  • 基礎研究×基礎研究
  • 基礎研究×応用研究
  • 基礎研究×基礎研究×応用研究

 

上記のように、テーマ内訳は多岐に渡ります。

あとトップダウンでテーマが下りてくる場合もありますし、色々な部署の若手が集まって分野を超えた融合テーマを提案(=ボトムアップ)することもあります。

「企業だとやりたい研究ができない」みたいな意見をよく耳にしますが、「意外とそうでもない」と個人的には感じています。

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研究職のメリット/デメリットは?

研究職の人財が顕微鏡でサンプルを観察しているところ

理系学生にとって「研究職」は専門性を発揮でき、かつオリジナリティの高い仕事にも取り組めるので魅力的な職種の1つですよね。

しかし研究職は採用人数がそこまで多くないため、ネットから手に入れられる情報も少ないのではないでしょうか。

「研究職」に就くメリット・デメリットって何があると思いますか?

実際に企業研究職に従事する自分が考える『研究職のメリット・デメリット』は以下の通りです。

なお「大企業」研究職における意見とお考えください。

 

研究職のメリット

  1. 基本的に研究開発費には困らない
  2. 家に帰って何かをやる時間がある
  3. 周りの雰囲気が穏やかで、みんな優しい
  4. 給料(年収)が良い
  5. 若手に挑戦させてくれる環境が整っている

研究職のデメリット

  1. 優秀な人が多すぎ問題(努力するのは当たり前)
  2. 「働き方改革」は研究職にとって辛すぎる
  3. テーマがいきなり強制終了する場合あり
  4. 世の中の謎を解き明かす研究 <<< 企業利益に繋がる研究
  5. 研究以外の部分で気を遣うことが多い(人間関係とか)

 

「なぜそう思うのか?」については、以下の記事に詳細を記載しております。

より詳しく知りたい方はぜひご一読くださいね!

大企業で研究職に就くメリットデメリット5選【企業人が本音で語る】 こんな疑問にお応えする記事を用意しました。 ここで解説する大企業研究職の『メリットデメリット』を把握しても...

研究職に就くにはどんなスキルが必要?

研究職の人財が色々な発想をしているところ

研究職に就くために日々研究に励んでいる理系学生は多いと思いますが、研究職の人財を採用するにあたり、企業が重要視しているスキルは何でしょうか?

民間企業の研究活動に関する調査」によると、様々な業種を含む1,809社が回答した『人材能力のニーズ』は以下の通りです。

なお下記のパーセントは1,809社のうち「この能力は重視する」と回答した企業割合になります。

「民間企業の研究活動に関する調査報告 2018」より引用

 

この結果を見ると、『問題解決能力』・『専門知識』・『提案力』・『柔軟性』は『日々の研究生活』から培える能力ですよね。

『マネジメント能力』・『ネットワーク構築力』・『語学力』も自己の意思次第で磨ける能力だと思います。

ただ『研究の実用化能力』は、相当意識して取り組まないと磨かれない能力かなと。

自分も院生時代は「この研究は○○に役立ちます」と意識してはいましたが、企業に入ってそれは「甘い試算だった」と痛感しました。

 

研究とビジネスの間には、想像以上に大きな壁があります。

 

大学で日々研究していると「ビジネス」の方まで頭が回らないのかもしれません。

が、どうやったら自身の研究を製品化できるのかは、少しずつ勉強していった方が良いですね。

その一環として、ビジネス本を読むのも良し、ブログやYoutubeを初めてE-commerceにトライするも良しです。

いずれにせよ「モノ・コトを売るにはどうしたら良いか?」を考えるクセを学生時代に身に付けた人は、絶対に企業からの評価が高くなりますよ。

 

なお自分が研究職として日々活動する上で、『学生時代にやっておいてよかった/やっておけばよかったこと』は以下の記事にまとめています。

『修士卒研究職として日々磨こうと意識していること』と合わせてご覧ください。

 

研究職に向き/不向きってあるの?

研究に没頭しているところ

研究職を目指す際に『自分は本当に研究職に向いているのか?』って気になりますよね。

コロぽち
コロぽち
大学研究は楽しかったけど、企業研究はつまらないと感じる人もたくさんいるぞ。
バイオさん
バイオさん
「こんなはずではなかった…」とならないように研究職の向き/不向きを主観ですがご説明します。

 

研究職の向き/不向きって?(性格編)

色々な意見があるのは承知して言いますが、自分は『研究への批判を“自身の批判”に置き換える性格』かどうかが分かれ目だと思っています。

なぜなら「研究」とは基本的に「批判・非難」と隣り合わせだから。

 

「批判・非難」って、されると本当に辛いですよね。

胸はキュッと苦しくなるし、言われたことがグルグル頭のなかで渦巻くし、時には涙が込み上げてくることも…。

ただ「批判・非難」の中には『有用なアドバイス』がたくさん眠っているんですよ。

言われた瞬間はムッとなったとしても、後々振り返ってみると「確かに大事だ…」と目からウロコが落ちたりします。

もしこのアドバイスを「自分への攻撃だ!聞き入れないぞ!」と拒絶したら、成長機会の損失ですよね。

 

この『批判・非難を次につなげる意識(性格)』を持っているかどうかで、研究職として成長スピードに差が出てくると思います。

研究職の向き/不向きって?(チェックリスト編)

研究職の向き/不向きを判断しているところ

あと研究職に向いているかどうかを推し量る指標として、個人的に「素晴らしい!」と思った記事があったので参考にしてみてください。

 

著名な研究者、書籍、偉人のコメントをまとめてくれており、どういった人財が「研究」に向いているのかを客観視するのに役立ちます。

なお上記に加えて、「研究職」に向いているかを推し量る「大好きな言葉」があるので、それもお伝えしておきますね。

困難だからやるのだ。誰もやらないし、やれないから俺がやるのだ。そんな俺は阿呆かも知れないが、その阿呆がいなければ、世の中には新しいものは生まれないのだ。

トヨタ自動車創業者、豊田喜一郎氏

 

バイオさん
バイオさん
この言葉に胸が熱くなった人は「研究職」に向いていると勝手に思ってます笑
コロぽち
コロぽち
周りから「阿呆」と呼ばれても研究に取り組めるかどうかってことだな。

 

「向き/不向きなんてとかどうでもいいわ!研究職に、俺はなる!」という人こそ研究職を目指すべき

相手の意見に反論しているところ

研究職の向き/不向きに関して色々解説しましたが、結局のところ『熱意』は大事。

前項の情報を見て「あ、自分って向いてないかも」と思う人もいるかもしれませんが、そこで「阿呆」になれるかが重要ですね。

 

コロぽち
コロぽち
うるっせえええええ!俺は研究職になる!なーるーの!!!
バイオさん
バイオさん
これくらいの「意思」をもって研究職にトライしてくださいね笑

 

自分も研究室に配属されたばかりの頃は、諸先輩方から「才能ないから研究やめたら?」と言われてきました。

でもそんな「才能がない自分」でも、今は研究職として世の中に貢献する研究に取り組めている(はず)。

それは自分が「そうありたい」「そうなりたい」と思って行動してきたからこそだと思っています。

周りからの批判・非難を真摯に受け止めて行動を変えつつ、でも「自分の軸」は維持したまま研究にトライできる人は、ぜひとも研究職に挑戦してくださいね。

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企業の研究職はやりがい十分!おすすめします

研究職の人財が様々な人物と出会い、成長していくところ

上記で紹介した『研究職の基礎情報』を理解してもらえれば、あなたが就活で企業を選択する際の参考になるでしょう。

企業研究職は「狭き門」ではありますが、目指す価値は大いにあるし、やりがいも大きいです。

 

当記事が「企業研究職のイメージ」として、あなたのお役に立てば幸いです。

それでは今回は以上です。

ではではっ

バイオさん
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研究を一生続けていくため、まずお金の不安を解消すべく副業を始めた20代科学者。 旧帝大を修士で卒業後、大手企業で基礎研究職に従事。 研究室時代はストレスで心身を病みながらも日夜実験に取り組み、運良く筆頭著者論文を複数投稿することに成功した苦労人&棚ぼたマン(自称)。 暗号資産の面白さ・可能性に惚れこみCoinMarketCapの銘柄を全部調べた経験あり。