○OB・OG訪問をしてみたいけど、何をすればいいのかわからない。
○事前準備とか心構えとかマナーとかさっぱり。
当記事では上記の悩みにお答えいたします。
✔ 本記事の内容
- OB・OG訪問ってそもそも何のためにやるの?
- OB・OG訪問の事前準備
- OB・OG訪問当日のマナー
- OB・OG訪問当日の心構え
- OB・OG訪問は「なんとなく」でやると時間の無駄!
大手企業で研究職に従事しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
就活ではESを提出したのが10社以下で、複数の企業から研究開発職の内定をいただきました。
もちろんOB訪問も何社かして、非常に学ぶことが多かったという記憶が残っています。
当記事では「これからOB・OG訪問したい!」や「改めてOB・OG訪問のやり方を復習したい」といった需要にお答えしますね。
この記事を読めば「OB訪問するにあたって必要なこと」がわかりますよ。
- 失礼のないOB・OG訪問がしたいと思っている方
- OB・OG訪問に必要な情報を揃えておきたい方
- OB・OGに良い印象を与えたいという方
目次
OB・OG訪問ってそもそも何のためにやるの?
OB・OG訪問は何のためにやるか?
持論ですが以下の理由を考えています。
- 本命企業が本当に自分と合っているかを確認するため
- OB・OGにエントリーシートや研究概要を見てもらうため
順々に説明しますね。
本命企業が本当に自分と合っているかを確認するため
OB・OG訪問をやるべきだと個人的に考える最大の理由がこれです。
本命企業が本当に自分と合っているかを確認するため、です。
就活生は自己分析や企業研究をして、自分に合いそうだと思う企業を選んでいきますよね。
しかしネットから得られる情報だけを網羅しても、本命になり得る企業の内情(雰囲気など)を知ることはできません。
その企業の内情や雰囲気をより知りたいのであれば、やはりOB・OG訪問をするのがベスト。
ぶっちゃけネット+企業説明会の情報だけでは不十分です。
説明会で提供される情報も、ある意味「企業のオモテ面」にしか過ぎないからですね。
本命企業として行きたい!と思っているのであれば、その企業側から一方的に提供される情報で満足してはいけません。
自分から必要な情報を獲りに行きましょう。
OB・OGにエントリーシートや研究概要を見てもらえる
自分が行きたいと思っている企業のOB・OGに、直接エントリーシートや研究概要を見てもらえるのはハイパーメリットですね。
おすすめは、ラボの先輩にある程度見てもらった完成版をOB・OGに見せること。
完成版を見せると基本的に「非常によく書けているね」と言ってもらえるはず。
かつそこからさらにレベルアップしたES・研究概要に仕上げることが可能。
これは僕の友人の話ですが、ただでさえクオリティ高かったESが、OB・OG訪問を通じてさらにレベルアップしていたのが衝撃でしたね。
何が具体的にレベル上がったかと言うと、その企業に特化したESに変わっていたということ。
OB・OG訪問で社内の雰囲気など聞いて、それらを反映させた文章になっていたので、彼にしか書けない文章になっていたのが印象的でした。
100%その企業に内定獲るだろうなと思っていて、案の定内定をゲットしていましたね。
OB訪問に行く前にES・研究概要を仕上げていくと訪問の意義が1億倍くらい上がるので、ぜひ仕上げて持っていきましょう。
一方、中にはラボの先輩には見せずに、いきなりOB・OG訪問でESや研究概要を見せてしまう就活生もいます。
企業人は「就活コンサルタント」ではないので、ひどすぎるES・研究概要を見たら萎える可能性があります。(=マイナス評価になる)
なんとなく書いたES・研究概要を企業人に全部直してもらおう!と思っている就活生は要注意!
OB・OG訪問の事前準備
本項では、OB・OG訪問をする事前準備で何をすればいいかを解説しますね。
OB・OG訪問の事前準備でやるべきことは以下の通りです。
- 自己分析と企業分析
- 質問を考える
- 当日の服装決め
- 集合場所、お店場所を確認する
- 靴磨き
1つずつ説明していきますね。
自己分析と企業分析
まず自己分析とその企業の分析をしっかりしてから臨みましょう。
各詳細は別記事に譲るとして、自己分析と企業分析で最低限考えておくべきことは以下の通りです。
自己分析
- 自分が将来何をしたいのか?
- なぜそれをしたいのか?
- 自分が今持っている武器は何か?(研究力?語学力?人望?など)
- なぜそれが武器だと言えるのか?
- その武器を使って出した成果は?
- 成果を出すために心掛けている考え方は?
- なぜその企業が良いのか?
企業分析
- その企業の直近5~10年の業績
- その企業の直近5年のプレスリリース
- その企業の直近5年の特許・論文(for 理系限定)
- その企業と同じ分野の他企業比較(なぜウチが良いの?に答えるためにはこれを避けて通れない)
OB訪問はあくまで「自分自身の将来のため」にやるべきで、媚売って内定に近づこうとするイベントではないことに注意です。
実際、OB訪問で直接内定に繋がることはないので。
とにかくOB訪問して企業人に覚えてもらおう!と考えるなら、自分の実績を1つでも増やした方が絶対に良いですよ。
OB訪問が内定とは直接関係ない理由を企業人の立場から解説しています。
関連記事 OB訪問は就活で有利になるか?【ぶっちゃけ内定に関係ない】
質問を考える
自己分析と企業研究が完了したら、次はいよいよ質問を考えましょう!
質問ってどんなことを考えればいいの?と思うあなたのために少しだけ例を挙げますね。(パクってOK)
- なぜこの企業に入ろうと思ったのですか?
- 他のライバル企業と比較して、なぜこっちの方が良いと思ったのですか?
- 企業に入る前と入った後で、御社へのイメージはどう変わりましたか?
- もしもう一度就活をやり直すとしたら、同じ企業に入りたいと思いますか?
- なぜこの分野(製薬、食品、化学、医療機器など)に来ようと思ったのですか?
- 御社における「優秀」とはどんな社員を意味しますか?
色々挙げましたが、要は「相手が主体になる質問」をするか、「相手がこちらにしたいであろう質問」を逆質問してしまえばいいわけですね。
志望理由とかOB・OGに逆質問するのはけっこうおすすめですよ。
そのOB・OGはその志望理由で企業に内定をもらっているわけなので。
OB・OG訪問で志望理由を聞くことで、自分の中にあるモヤモヤとした「将来やりたいこと」が明確になることもあります。
ちなみに年収を聞いてみたいという就活生もいるかと思いますが、それはさすがに控えましょう笑
自分の年収をペラペラと喋りたい人なんて基本的にはいないと思うので。
もし聞きたいなら「御社の年収は同分野の企業と比べて多いですか?少ないですか?」
くらいにしておきましょう。
当日の服装決め
服装も印象付けに関わる要素ですので、事前にどんな服装にするか考えておきましょう。
文系か理系かで服装が分かれるところもあるかと思います。
研究職のOB・OG訪問ならビジネスカジュアルで問題ないし、営業職のOB・OG訪問なら黒スーツの方が良いかも…みたいに正解はないです。
相手が服装にどんな価値観を持っているかは不明なので、迷ったら黒スーツ一択で準備しましょう。
研究室の先輩にOB訪問する際の服装、という記事も書いてますので理系の方はどうぞ。
関連記事 研究室の先輩にOB訪問する際の服装は?【仲の良さや場所から判断】
集合場所、お店の場所を確認する
意外に当日まで忘れがちですが、OB・OGとの集合場所やお店の場所は事前に確認しておきましょう。
初めて行く地域・場所は飛行機・電車・バスなどの情報もしっかり調べておくことが大事。
特に飛行機を使うのであれば、「エアリザーブ」や「エアブックマーク」みたいに格安で航空券を予約できるサイトもあるので早めにおさえておきましょう。
さすがに飛行機を当日に予約する猛者はいないと信じたいですが、電車やバスは当日になって調べる人も多いと思います。
慣れない土地でアタフタすることもあるので、前もって集合場所への行き方は調べておいた方が良いですね!
靴磨き
さすがにOB・OG訪問でスニーカーを採用する就活生はいないと信じたいですが、やはり革靴やパンプスで臨むべき。
「靴なんてどうでもいいだろう」と就活生は思いがちですが、靴をチェックする企業人はけっこういますよ。
もちろん革靴やリクルートパンプスでとりあえず行けばいいというわけではなく、しっかり靴は磨いてから臨みましょう!
今は下記のようにAmazonとか楽天で「靴磨きセット」が簡単に買えるので、一個くらい持っていても損はないです。
就活の時期に買った靴磨きセットは企業に入ってからも全然使えますので、もったいぶらず買っておいた方がいいですよ。
もし靴磨きがめんどくさいというなら「靴のクリーニングサービス
楽するのは悪いことではないので。
学生にはちょっと値段が張るかもしれませんが、志望する企業に内定獲れるなら安い買い物です笑
OB・OG訪問当日のマナー
次に当日のマナーに関して説明しますね。
当日のマナーとして必要だと思うことは以下の通りです。
- 集合場所・お店には集合時間前にいる
- OB・OG訪問中はメモを取る
- スマホはいじらない
- お会計時は「払うフリ」をせよ
- OB・OG訪問後は必ず「お礼メール」を送ること!
1つずつ解説します。
集合場所・お店には集合時間前にいる
言うまでもないことですが、絶対に遅刻NGです。
OB・OGは自分の時間を割いて来てくださっているので、遅刻なんて失礼すぎます。
最低でも15分前には集合場所・お店でスタンバイしておきましょう。
OB・OG訪問ではメモを取る
OB・OG訪問中はメモした方が良いですね。
後から話した内容を見直せるのもありますが、そっちの方が企業人に与える印象も良くなるからです。
OB・OGの話をメモして得することはあっても、損することは1ミリもないです。
スマホはいじらない
OB・OG訪問の最中にスマホをいじってしまう就活生がけっこういるので注意。
反射的に画面を見てしまうくらいなら全然問題ないですが、たまに返信をし始める人もいます笑
相手が親や友人ならそれでもいいかもしれませんが、相手は先輩だったり初対面の相手だったりします。
企業人もあなたのことは知らないはずで、「この就活生はスマホをいじりながら人の話を聞くんだな」と思われるかもしれません。
スマホいじりは無意識でやってしまう人が多いと思うので、OB・OG訪問中は電源を切っておくなどの対応をしましょう。
お会計時は「払うフリ」をせよ
基本的にOB・OGは社会人の余裕を見せつけたいのか、奢ってくれます笑
ただ人間というのは非常にめんどくさい生き物でして、奢られて当然という態度だと「イラッ」とします。
ですのでフリで良いから、お会計時に財布は出しましょう。
それで全て丸く収まるのであれば、演じましょう。
「いやいやこちらがOB・OG訪問を依頼したので、私がお支払いします!」くらい言ってもいいかもしれません。
OB・OGは絶対に「いやいやこっちが払うから大丈夫だよ~」と言ってくれます。
OB・OG訪問後は必ず「お礼メール」を送ること!
意外に忘れがちかもしれませんが、これは絶対にやらなければならないことです。
これはまあ社会人として当然といいますか、お世話になった方に御礼を伝えるのは当たり前ですよね。
- OB・OG訪問を快諾いただいたことへの御礼
- 実際に話を聞いてみてどう感じたか
- 話を聞いてみて企業への志望度がどう変わったか
など自分の感謝が十二分に伝わるように御礼メールを送りましょう!
ただ、就活生の中には「メールを送ること自体が失礼にあたらないか?」と考える人もいるようです。
でも全く気にしなくてOKです。
相手への迷惑を考えて送らないことの方がデメリットが大きいので、遠慮なく御礼メールを送ってあげましょう!
OB・OG訪問当日の心構え
それでは最後に「OB・OG訪問当日の心構え」に関して解説しますね。
- 自然体で臨もう(媚び売りNG)
- OB訪問後はその日のうちに振り返り
順番に見ていきましょう。
自然体で臨もう(媚び売りNG)
企業の方と話すことは緊張するかもしれませんが、できるだけ自然体で臨めるようにしましょう。
「良いところ見せないと…」と思ってしまうかもしれませんが、無理は禁物。
無理して良いところを見せても、それが当たり前だと思われてしまったらマズイので。
もしその企業に内定が決まったとして、その無理した姿を常に要求されるのは辛いです。
あくまで自然体で「君、良いね!」と思われるのがベスト。
あとそんなことする方はいないと思いたいですが、くれぐれも媚び売りはしないこと。
そんなことしなくても内定獲る人はいますし、OB・OGの中には媚び売りが吐くほど嫌いな人もいます。
と思う方もいるかもしれませんが、それは企業に入ってから考えれば良い話です。
まだ一緒に働くともわからないOB・OGに媚び売る必要はないですよ。
OB訪問で逆に「マイナス評価」を受けてしまう学生の特徴について記事にしています。
関連記事 OB訪問で「失礼だな」と感じてしまうダメな学生の特徴3つ【実例あり】
OB・OG訪問後はその日のうちに振り返り
OB・OG訪問で得た情報や感じたことはその日のうちに復習しておきましょう。
その日のうちに復習しておくとOB・OG訪問の内容もはっきりと思い出すことができますので。
その日のうちに復習しても内容を全部思い出すことが難しい!ということであれば、録音するのも1つの手です。
SNSで拡散したり、悪用するわけでなければ録音は別に悪いことではないので。
ボイスレコーダーは企業に入っても役立つことがあるので、1つ持っておいても損はありません。
就活で使えるボイスレコーダーの情報を知りたい方に向けた記事です。
関連記事 【最新版】就活・転職の面接で使えるおすすめボイスレコーダー7選【格安から高機能製品まで】
最近ではApplewatchなどのウェアラブルデバイスも流行っているので、そういったツールを使って録音することもできます。
せっかく時間をかけて臨んだOB・OG訪問だと思うので、1つでも多くのことを学んで成長しちゃいましょう。
OB・OG訪問は「なんとなく」でやると時間の無駄!
というわけで本記事は以上です。
繰り返しになりますが、OB・OG訪問は内定を獲るためにやるわけではありません。
本命企業が本当に合っているかを確認するための手段でしかないです。
とりあえず企業人に媚売ればいいんでしょ?
なんとなくしかその企業のこと知らないけど話聞いてみるか
企業人とコネをつくりに行くのが大事!
とか考えるのは少々ズレていますし、それでOB・OG訪問をするのはあなたの時間がもったいないです。
せっかくあなたの時間を使うのであれば、しっかり準備してしっかりと情報を獲得して就活に活かしましょうね。
OB・OG訪問は「模擬面接のつもりで」準備するのがおすすめですよ。
ではではっ
理系学生・院生向けの就活記事をまとめています。あなたの内定率を上げるノウハウなどを解説しています。
関連記事 【理系院生の就活】研究開発職に就くためのノウハウ・方法論まとめ