研究室で何もしていない人がいてイライラするんですけど。
本人に注意しても聞く耳持たないし、どうしたら良いですか?
当記事では上記のご質問にお応えします。
本記事の内容
- 研究室で何もしてない人への対処法5選
- 研究室で何もしてない人にイライラする時間がもったいない【我が道を行け】
大学を修士課程で卒業後、企業で日々研究に取り組んでいるくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
研究室時代は睡眠・食事・呼吸・身の清め(シャワー)・そして研究に没頭し、3年間の成果で論文3報(共著含む)の執筆に成功しました。
peingで以下の質問を頂いたので、記事にしようと思います。
ラボ生活3年目ですが、友達としては好きなラボメイトですが、最近研究への姿勢や仕事への熱意?効率?が気に食わな過ぎてイライラします。
どうすれば関係性を維持しつつイライラを募らずにいれますかね。
僕も研究室時代には、学生間で研究に対する“熱意”に差がありすぎて「こんなんじゃ研究室がダメになる」と悩んでいたことがあります。
結果的にその人を改正(?)させることはできなかったのですが、いま振り返ってみると「もっとこうすれば良かったな」と思うことが多々あります。
それと同時に「ここまで他人の人生に介入するなんて逆に失礼では?」とも思いました。(卒業後に)
そこで当記事では僕の研究室時代の経験を元に、「研究室で何もしてない人」への対処法をまとめます。
数分で読めますので、ぜひ当記事を参考にしてみてくださいね。
目次
研究室で何もしてない人への対処法5選
研究室で何もしてない人に対して、取るべき対処法は以下の通りです。
1つずつ説明していきます。
気になっていることを本人に優しく伝える
まず最初にあなたがやるべきことは、やんわりと気になっていることを伝えることです。
「最近のお前は、研究に対する態度があまりにもひどすぎる」
みたいな直接的な否定をいきなりするのはNG。
たとえそれが正論だったとしても「はあ?別にお前に言われる筋合いないけど」みたいに言い返される恐れあり。
それよりも「最近、研究があまり進んでないっぽいけど何かあった?手伝うことある?」という感じでオブラートに伝えるのが吉。
もしかしたら他の人には言えない理由ゆえに、研究に集中できていないかもしれないですからね。
まずこちらから腹割って話そうとすれば向こうも「実は…」と話してくれるかもしれません。
イライラを溜め続けるくらいなら、本人に聞いてみるのが一番最短です。
“やる気がある”学生に現状を相談してみる
本人に直接聞いてみても状況が改善されない場合、あなたと同じく“研究のやる気がある学生”に相談してみるのが良いですよ。
もしかしたらあなたと同じことを感じているかもしれませんし、どうしたら良いのか相談し合えるかもしれないので。
ちなみに「周りに相談したら本人にバらされるかもしれないから言いたくない」とあなたは思っているかもしれません。
確かにせっかく話したのに、陰でバラされでもしたら面倒なことになるという気持ちはよくわかります。
でもあなたが思っていることは、意外に周りも同じようなことを思っていたりするもの。
案外周りもあなたと同じように「自分だけが思っていることなのか…?」と悩んでたりするかもしれません。
互いに思っていることを言えない状況はストレスなので、まずは自分のストレスを解消するという名目で自分から相談してみるのがいいと考えます。
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指導教官に胸の内を明かして改善を依頼する
本人への行動改善を望む場合、残念ながら学生間でそれを行うのは困難です。
学生同士で批判し合うのってなかなか精神的に辛いものがありますからね。
その場合、やはり「指導教官を頼る」のがベター。
指導教官は「研究室内の最高権力」なので、指導教官が「お前最近やる気ないと違うか?」とプレッシャーをかけるのが一番効果的でしょう。
指導教官に怒られてもやる気がないままだとさすがにどうしようもないので、その場合は次項で説明することにトライしてみてください。
「他人の人生だから」と自分の中で割り切って気にしない
何しても改善しない、そしてイライラが募るばかり…。
そこまで来てしまったら、もう諦めるしかありません。
「まあ別に自分の人生ではないから」と割り切ることが必要だと考えます。
というのも、研究室というコミュニティは必ずしも「全員が研究のやる気に満ち溢れている」わけではないから。
中には研究が嫌いで「早く卒業だけさせてくれ」と思っている人もいるでしょう。
もしくは研究が好きだったけど途中で心が折れて、研究のモチベーションが激減してしまった人もいるでしょう。
そういう人に「研究をやれ!」と強いるのは酷というもの。
僕の人生のバイブルとして活用している下記書籍に、こんな言葉があります。
人を教えることはできない。
ただ自悟させる手助けをするにすぎない。
ガリレオ・ガリレイ
我々人間が他人に対してできることは「悟らせる努力」をすることまでで、「実際に変える努力」は行き過ぎ。
それはよく言われる「小さな親切、大きなお世話」というやつです。
極論ですが、研究をやらない人の行く末は、あなたの人生にそこまで大きな影響を与えません。
逆も然り。
研究に励むあなたの行く末は、研究をやらない人の人生にそこまで大きな影響を与えません。
であれば、指導教官に指摘してもらって改善しない以上、それ以上食ってかかるのは余計な紛争を引き起こしかねません。
「人は人、自分は自分」というスタンスが、研究室での快適生活を送るために必要なことだと考えます。
自分のタスク量を増やしてそんなこと気にしている暇を無くす
ちなみに「他人の人生だ」と割り切れないほど何もしてない人が気になる場合、自分のタスク量を増やして追い込むことをおすすめします。
要するに、周りを気にしている暇がないほど自分を忙しくするということです。
実は僕もあなたと同様、「研究をしない人」に対してイライラしていた時期が正直ありました。
「研究室にいてサボってるくらいなら帰ったら?」くらいのイライラマンです。
でもその悩みを飲み会で先輩に相談した時に、先輩から以下のような言葉を言われてハッとしました。
僕自身は「研究室のためになる」と思って行動していたつもりだったのですが、見る人が変われば思うことも変わるのだとその時に実感しましたね。
ただ、その時はすぐに行動を変えられず、その言葉が胸に引っかかったまま卒業してしまいましたが…。
でも今では先輩の言ったことがよく理解できます。
周りを批判する暇があるなら、その時間で論文の1本や2本読めということですね。
極端な計算ですが、仮に他人に対して1日5分イライラしていたとしたら、年間で30時間もイライラしている計算。
論文だったら15~30本くらい読める時間量ですね。
365日のうち丸1日以上もイライラしているとか、普通に考えて人生の浪費が過ぎます。
他人の批判をしたくなっている時は「まだまだ余裕あり」ということなので、もっと自分に負荷をかけた方が“自分の人生”が充実すると思いますね。
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研究室で何もしてない人にイライラする時間がもったいない【我が道を行け】
- まずオブラートに言いたいことを伝える
- 研究のやる気がある仲間に相談してストレス共有する
- 指導教官に状況改善を依頼する
- 状況改善しない場合、「他人の人生だから」と割り切る
- 割り切れない場合、自分に鬼負荷をかけて強制的に気にしなくする
というわけで「研究室で何もしてない人」に対する対処法を解説しました。
イライラするのは人間の性ですが、イライラしても割と得することはなかったりします。
むしろエネルギーは減るし、対人関係も悪くなるし、たかが一時のストレス解消のためだけに失うものが多すぎます。
やる気のない人を批判したくなったら論文読みましょう。
もしくは実験室に移動して実験しましょう。
むしろ「気にしたら負け」くらいに思って行動していくのがおすすめですね。
我が道を行くべし。
というわけで当記事は以上です。
なお「もっとストレスをうまく扱えるようになりたい」という方は、ベストセラーにもなった名取 芳彦さんの書籍が参考になりますよ。
「気にしない」ことの重要性がひしひしと伝わってくる書籍。
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ではではっ
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