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研究室で企業との共同研究テーマをやるメリット・デメリットとは?

研究室で企業との共同研究テーマがあるんだけどやった方が良い?

共同研究テーマをやると企業へのアピールになる?

共同研究テーマをやるメリット・デメリットを教えてください。

 

当記事では上記の疑問にお答えいたします。

 

本記事の内容

  • そもそも研究室での「企業との共同研究」ってどういうパターンがあるの?
  • 研究室で企業との共同研究テーマをやるメリット・デメリット
  • 共同研究は「企業への内定」ではなく「企業人から何を学ぶか」を目的にせよ

 

大手企業で引きこもって研究している、くりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。

研究室時代の最初のテーマは企業との共同研究で、企業の方から様々なことを学ばせていただきました。

 

当記事では「研究室で企業との共同研究テーマを担当すること」に関して、自身の経験談・失敗談も踏まえて解説します。

2~3分でサッと読めると思います。

この記事を読んでもらえれば共同研究ってどんな感じ?ということがわかりますので、ぜひご一読を!

 

そもそも研究室での「企業との共同研究」ってどういうパターンがあるの?

共同研究で様々な実験を行っているところ

そもそも企業から共同研究を依頼される場合、どのようなパターンがあるのでしょうか?

企業から大学に依頼がある共同研究は、以下の3パターンがあると考えます。

 

  • 委託研究
  • 協働研究
  • 派遣研究

 

名前の正確性はさておき、どういったものかを説明していきます。

 

企業ー大学との共同研究:委託研究

企業からの委託研究で実験位励んでいるところ

委託研究は企業から「こういった研究がしたいので、こういうことをしてください」と依頼されるタイプの共同研究です。

その研究室の技術を企業側が持っておらず、その技術を活用しないと目的が達成できない…という場合に委託されることが多い。

あとは「企業側でその技術を獲得する必要が現状はない」という場合にも委託されます。

 

コロぽち
コロぽち
技術を獲得する必要がないってどういうことだ?
バイオさん
バイオさん
技術の獲得と維持には時間と労力がかかるから、それよりも委託した方がコスト的に有用ならお願いした方がWIN-WINだよね!

 

例えば「再生医療で腎臓をつくるための化合物を探したい」という化学メーカーのニーズがあったとします。

でもその化学メーカーはiPS細胞から腎臓をつくる技術を持っていない。

でも評価に使える化合物ライブラリーなら腐るほどある。

 

こんな時は化合物を研究室に供与して、腎臓の分化系で評価してもらうということができますね。

こういった時は委託研究という形になります。

共同研究費+化合物ライブラリーを企業側が渡して1~2年で化合物を評価し終わってもらう、みたいな感じです。

 

企業ー大学との共同研究:協働研究

企業と大学で共同研究実験を行っているところ

大学と企業の技術を組み合わせないと研究が進まない!という場合には、このタイプの共同研究が行われます。

 

例えばバイオ系企業が「新しい機能性素材を天然物から探したい」と考えたとします。

その企業では豊富な天然物素材と、それらを評価するための実験系も有しています。

ただし、それらの天然物から有用成分を単離・同定する技術が無い。

 

上記のような場合は、協働研究という形を取ります。

このタイプが一番あなたが思い描く「共同研究」の形に近いのではないでしょうか?

 

上記の例だと、企業が大学に天然物素材を提供し、大学側がそれをどんどん分画していきます。

で、その分画ライブラリーを企業側に送付し、それらの有用性を企業側の評価系で検討するといった流れ。

 

どちらが欠けても研究が進まないので、最もWIN-WINな共同研究と個人的には考えます。

 

企業ー大学との共同研究:派遣研究

企業から大学に派遣されているところ

企業側から社員が派遣されて、その研究室に何年か在住するタイプの共同研究です。

企業側がその研究室の技術を獲得したい、かつその技術を使って○○という成果を出したい。

という場合に選択される共同研究タイプですね。

 

企業側から派遣される研究員は修士卒の場合、この派遣研究での成果を利用して論文博士を獲得するケースも多いと聞きます。

僕が研究室で最初に与えられたテーマもこのタイプでして、企業の方と一緒に実験を進めるという感じでした。

学生からしたら企業人の考え方を間近で学べるので、このタイプの共同研究が最も勉強になると考えます。

 

コロぽち
コロぽち
いま考えると、B4のお前に企業側がテーマをやらせてくれるのをよく許可したよな
バイオさん
バイオさん
本当にね…。企業側は成果が欲しいから、本音は博士課程以上の学生さんにやってほしいと思っていたはずだけど…。

 

というわけで簡単にではありますが、共同研究のタイプについて解説しました。

それでは次項で共同研究のメリット・デメリットについてお話しますね。

 

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企業との共同研究テーマをやるメリット

研究室が企業との共同研究をやるメリット

僕が研究室で企業との共同研究をやるメリットと考えることは以下の通りです。

 

  • ビジネス的視点が身につく
  • 企業での研究スピードの速さを実感できる
  • うまく成果を創出できれば企業とのコネができる
  • 企業研究者の経験やノウハウを学べる

 

順々に説明していきますね。

 

ビジネス的視点が身につく

共同研究を通じてビジネス的視点を獲得している学生

企業との共同研究テーマを遂行することで、ビジネス的視点を手に入れることができます。

 

いま研究室に在籍しているあなたは、その研究成果がどのような形で将来活用されるのかをイメージできていますか?

 

大学での研究は「企業ではやることができない純粋な科学的疑問を追求できる」という点がメリットです。

が、本当に世の中に必要とされるものを生み出す研究ができているのか?という点では少々疑問が残ります。

 

コロぽち
コロぽち
まあアカデミアの研究ってそういうもんだろ。
バイオさん
バイオさん
もちろんそうだね。でも企業で研究したいと思っているなら、企業側の価値観は学生の頃から学んでおいた方が良いよ!

 

一方、企業での研究は明確にゴールが決まっています。

 

商品化・製品化です

 

その商品を世に出すことができれば競合他社と差別化できる!売れる!

というものを生み出すべく企業研究は行われるので、

 

  • そもそも超えるべき競合他社の技術は何か?
  • なぜ今からそれをやる必要があるのか?
  • どれくらいの期間でそれを達成する必要があるのか?
  • 今から取り組もうとしているテーマは2~3年後でもホットトレンドのままか?

 

などといったことをしっかりと研究前に調べておく必要があります。

そのビジネスに必要な情報収集力や時代の流れを読む力は企業で研究しないと磨かれないもの、と僕は考えます。

その感覚を持った企業研究者と一緒に日々実験することは、ビジネス的視点を磨くという意味で良い経験になります。

 

コロぽち
コロぽち
それって意味あるの?それって商売になるの?ということを常に考えているのが企業研究者ってことだな。
バイオさん
バイオさん
「研究で良い成果を出せばその成果で製品が売れる」というわけではないんだよね。

 

企業での研究スピードの速さを実感できる

企業での研究スピードの速さをイメージする図

共同研究することによって、企業の研究スピードの速さを肌で理解することができます。

 

企業の研究スピードは大学の比ではありません。

1人の学生が3年かかって修論にまとめるレベルのデータ量であれば、企業なら数か月でデータを取り終えてしまうことも。

それくらい企業研究はスピードが速い。

 

コロぽち
コロぽち
まあ大学だと評価系の確立、化合物の分析、実験動物での評価とか1人でやることが多いからな。
バイオさん
バイオさん
企業だとそれぞれにスペシャリストがいて、同時進行でテーマが進むからね…。

 

「企業よりも先駆的なこと=まだうまくいくかわからないから迂闊に手が出せない最先端なこと」

を大学がやっていないと、正直企業から見向きもされません。

 

なぜなら同じ技術レベルなら自社でやってしまった方が圧倒的に早いからです。

その事実を知っているのと知らないのでは、研究室テーマに対する取り組み方が大きく変わってきます。

 

僕は企業の方と共同研究をしたおかげで「企業に追いつくくらいの意識で研究しないと将来ヤバい」という気持ちになりました。

学生の段階で「企業研究者に負けない!」という気持ちで研究するのとしないのでは、修士を卒業する時に圧倒的な差が開きます。

 

ぜひ機会があれば、共同研究テーマを担当してみるのがおすすめです。

 

うまく成果を創出できれば企業とのコネができる

共同研究テーマでかなり良い成果を出すことができたら、そのまま共同研究先の企業に内定がもらえるということもあります

 

コロぽち
コロぽち
え、そんなラッキーなことって本当にあるわけ?
バイオさん
バイオさん
もちろん共同研究をすれば内定をもらえるというわけではないよ。そういうケースもあるってだけ。

 

共同研究には必ず「共同研究期間」があります。

せっかく良い成果が出つつあるのに期間が終了してしまうと、その先に進めなくなってしまいますよね。

そうなると成果創出のための技術やノウハウが無くなってしまうので企業側は困ります。

 

それゆえそのテーマを社内でうまく進めるために、共同研究テーマを担当する学生をそのまま採用したりします。

もちろん成果がしっかり出ていることが大前提です。

 

興味がある企業からの共同研究の打診が来た場合、複数テーマを持っていたとしてもそれをやらせてもらえるよう全力で指導教官と相談してみましょう!

 

企業研究者の経験やノウハウを学べる

企業研究者からノウハウや技術を学んで成長する学生

共同研究をすることによって、企業研究者がもつ技術やノウハウを学ぶことができます。

 

基本的に共同研究で企業研究者が派遣されてくる場合、基本的に30代の社員が多いです。

 

コロぽち
コロぽち
ん?何で?
バイオさん
バイオさん
社内である程度経験を積んでからじゃないと派遣しても意味ないからだね。

 

その人は間違いなくあなたが所属する研究室のどの学生よりも経験を積んでいます。

もちろんその研究室の技術に関してはあなたの方が詳しいと思いますが、総合力では敵わないはず。

 

もしかしたら助教や講師クラスの先生よりも優秀かもしれません。

そういった研究者が在中するのであれば、それはとても幸運なことだと考えるべき。

 

  • なぜ今の企業に行ったのか?
  • どうしてアカデミアではなく企業なのか?
  • 今までどんな研究をしていたのか?
  • 研究者に必要なことは何か?
  • 就職と進学で悩んでいるので相談に乗ってください!

 

などの素朴な質問を毎日できます。

OB訪問しないと聞けないようなことが毎日気軽に聞けてしまう。

素晴らしいことです。

 

ちなみにこれはどの学生でもできますが、やはり共同研究テーマを担当している学生が一番多くの情報を得ることができます。

表面的な質問だけでなく、研究に対する考え方とか研究計画立案の仕方を間近で学べますので、ぜひ一緒に研究をするのが良いでしょう。

 

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企業との共同研究テーマをやるデメリット

企業との共同研究で悲しんでいる学生

というわけで企業との共同研究をやるメリットに関して解説しました。

一方で、企業との共同研究をやるデメリットには下記のようなことがあります。

 

  • 研究室内テーマよりも厳しい成果創出を求められる
  • 自分が取り組んだ研究成果を外部発表・論文投稿できない
  • 同期からのパッシングが強くなる(嫉妬?)

 

1つずつ解説していきますね。

 

研究室内テーマよりも厳しい成果創出を求められる

企業との共同研究で厳しいことを要求されているところ

先に述べたように共同研究テーマは期限が決まっています。

例えば「3年契約だが次年度延長するかどうかは毎年相談する」みたいな契約だと、下手したら1年で契約打ち切りになることもあります。

 

それゆえ指導教官も「ここまでにこういった成果を出せ」ということを言いがちです。

そんなデータはそもそもサイエンスとして正しいのか?と感じるようなことでも「とにかく成果を出せ」と言われます。

闇が深いです。

 

めちゃくちゃ頑張っているのに共同研究先の企業が満足するデータを出せないと意味がないということも知っておきましょう。

 

コロぽち
コロぽち
企業が納得するデータをなんとか出せないのか?と言われることもあるみたいだぞ笑
バイオさん
バイオさん
そんなこと言われてもって思うよね。それを強要されて精神的に追い詰められた結果、人は捏造に走るんだろうな…。

 

そういう厳しさに立ち向かっていく勇気と意志力を持った学生なら共同研究テーマを担当することになっても大丈夫。

しかし「研究に対するモチベーションがあまりない」とか「頑張らずに良い結果だけが欲しい」とか思っているような学生。

共同研究テーマを担当するのは止めておいた方が無難です。

 

自分が取り組んだ研究成果を外部発表・論文投稿できない

共同研究で取り組んだテーマを外部発信しているところ

共同研究テーマを担当するデメリットは、自分が取り組んだ研究成果を対外発表できないリスクがあることです。

 

なぜ対外発表できないリスクがあるのかというと、企業は研究成果を特許化することが最優先なので、外部発表・論文は二の次だからです。

したがって外部発表・論文化できる成果を出すことができても、それらができるのは特許が公開されてから。

 

特許申請から特許公開まで1年半かかるので、もしあなたが修士卒で就職するなら、卒業までに論文を書くのは非常に難しくなるでしょう。

企業によっては特許申請できたらもう論文にして良い、という所もありますが。

 

それゆえ共同研究テーマを担当する学生さんにお伝えしたいアドバイスは、それ以外のテーマを持つようにすること。

テーマを複数持つことによって研究に対する負担も増えますが、同期が対外発表しているのに自分はできないというのは精神的に辛いです。

 

共同研究テーマを担当しているけど論文もしっかり書きたい!という学生さんは、外部発表・論文化のために必ず別テーマを持つようにしましょう!

 

バイオさん
バイオさん
ボスに相談すれば、いくらでも追加テーマを一緒に考えてくれますよ。
コロぽち
コロぽち
2個目のテーマだから自分のやりたいと思っているテーマを提案するのもありだな。

 

同期からのパッシングが強くなる(嫉妬?)

共同研究テーマを担当する前に戦いが勃発しているところ

なぜだかよくわかりませんが、共同研究テーマを担当すると同期からのパッシングが強くなります。

 

僕がいた研究室は指導教官が人数分のテーマを考えて、それを学生が選ぶというやり方でした。

その研究テーマ選びで某大手企業との共同研究テーマがあり、同期含め僕もそのテーマを希望しました。

結局くじ引きで僕がそのテーマをやるに至ったのですが、その後はなぜか同期からのパッシングが強くなりました

 

こちらから会話を振ってもそっけない態度をとられたり、ちょっと嫌味を言われたりなど。

とはいえ時間とともに関係は良好になっていったので、気にするほどでも無いかもです。

 

まあ相手側の気持ちを考えてみると、「自分もそのテーマをやりたかったのに…!」と思っているわけですよね。

自分がやりたかったテーマをもし適当に進められていたら、それにイラッとする気持ちもわかる。

 

共同研究テーマは学生から人気になりやすいので、そのテーマを担当する場合は責任もって取り組むことをおすすめします!

 

共同研究は「企業への内定」ではなく「企業人から何を学ぶか」を目的にせよ

企業人から何を学ぶかを目標決めしているイメージ

というわけで共同研究テーマを担当するメリット・デメリットについて解説しました。

 

今振り返ってみると、共同研究テーマは「内定に向けたアピール」と考えるともったいないなと感じます。

なぜなら研究に大事なのは「企業への内定」ではなく、「研究者としての実力向上」だからです。

 

僕も最初に共同研究テーマを担当した際は「よし、これで企業へのアピールができるかも!」と思っていました。

しかし残念ながらそのテーマはすぐに終わってしまい、当時は「なんだよ、内定への可能性がついえたじゃないか」とふてくされたこともありました。

 

このやる気低下のまま数か月過ごしてしまったことは、僕の研究室時代の汚点とも言えます。

数か月あればかなりの実験ができたはず。

それを適当に過ごしてしまったのは本当に恥ですし、過去の自分ともし会えるなら全力ラリアットですね。

 

共同研究テーマをやるとなった学生は「内定目的」で取り組むと色々と人生損します。

企業の価値観を学べる機会なんてそうそうないので、是非「企業人から何を学ぶか?」を目的に全力で取り組んでみてください!

学生のうちからビジネス的な思考を学べるのは、将来絶対に役立ちますよ。

 

というわけで当記事は以上です。

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ではではっ

ABOUT ME
くりぷとバイオ
くりぷとバイオ
研究を一生続けていくため、まずお金の不安を解消すべく副業を始めた20代科学者。 旧帝大を修士で卒業後、大手企業で基礎研究職に従事。 研究室時代はストレスで心身を病みながらも日夜実験に取り組み、運良く筆頭著者論文を複数投稿することに成功した苦労人&棚ぼたマン(自称)。 暗号資産の面白さ・可能性に惚れこみCoinMarketCapの銘柄を全部調べた経験あり。