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学会で成果を企業にアピールする意義は?【企業研究者の視点から】

○学会で面白い研究を発表している学生には名刺を渡すって本当?
○企業研究者から名刺を渡されやすい学生の特徴ってある?

○学会で企業にアピールできたら就活が有利になるの?

 

本記事では上記の疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 名刺を渡すのは本当。だがなぜ渡すのか?
  • 学会で名刺を渡されやすい学生の特徴とは?
  • 学会は就活の場ではなく、研究者としての実力向上の場

 

大手企業で研究開発職に従事しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)です。

企業研究者の立場から本音トークで、上記の疑問に答えていきます。

学会で企業研究者にアピールしたい!と思っているあなたに役立つ内容に仕上げてありますので、参考までにどうぞ。

この記事は3~4分で読めます。
読み終わった後には学会での企業研究者の心理が理解できるでしょう。

 

名刺を渡すのは本当。だがなぜ渡すのか?

学会で名刺を渡す企業研究者

学会中に企業研究者から名刺が渡されるというのは本当です。

実際に僕もこれまでに何人もの学生さんに名刺を渡してきましたので、名刺を学生に渡す企業研究者はそれなりにいるはす

ではなぜ企業研究者は学生に名刺を渡すのでしょう?

僕が考える理由は以下の3つです。

  • 純粋にその学生さんを応援したいと思ったから
  • その研究が今後どのように進んでいくかをウォッチしたいから
  • その研究を手掛ける研究室の教授、准教授と繋がりたいから

順々に説明していきますね。

 

純粋にその学生を応援したいと思ったから

学会発表している学生を応援する企業研究者

学会で数多くの学生と研究についてディスカッションをしていると、研究に対してもの凄い熱意を持っていて、かつ誠実に研究を進めている学生さんがいます。

自分の研究について非常によく理解しているし、「なぜそういう実験結果になるのか?」という考察も丁寧に説明してくれる。

こういった学生さんは10人に1人いるかいないかくらいの割合ですが、とても好印象です。

コロぽち
コロぽち
学生の中には「教授に学会に行けと言われたから来ました」とか「なんでこの結果になるかはよくわかりません」と言っちゃう人が本気でいるからな…
バイオさん
バイオさん
申し訳ないけどそういう学生さんの場合、企業研究者は話を早々に切り上げて次に行きますね…

僕も研究室時代にはガムシャラに研究一筋でやってきたので、そういう学生さんを見ると過去の自分を思い出して、ついつい応援したくなるんです。

研究に一生懸命な学生さんには「期待しているよ!」という意味も込めて名刺を渡すようにしていますね。

あとたまーにではありますが、名刺を通じて連絡してくれる学生さんもいて、就活の相談に乗ったりすることもあります。

学会で企業研究者に「おお…よく勉強しているな」と思わせたら勝ちなので、学会準備は妥協せずに取り組むのがおすすめですよ。

その研究が今後どのように進んでいくかをウォッチしたいから

継続的な研究のウォッチ

「これは当社に役立ちそうな研究だぞ…!」と感じた場合、その学生さんには名刺を渡すようにしています。

なぜならその研究を担う人財と繋がって、その研究の進捗を継続的に追っていきたいから。

 

学会では「共同研究の話を打診したいけど、もうちょっと研究が進んでからにしたい」と感じることが、実はけっこうあります。

その場合、今年は無理でも来年は打診できるレベルまで来ているかもしれない。

名刺を渡しておけばそこである程度学生さんと知り合いになることができますし、来年同じ学会で知り合った時によりフランクに話せるようになっているはず。

バイオさん
バイオさん
全ての企業研究者がそうかはわかりませんが、僕は基本的に名刺を渡した学生さんのことは覚えています。

名刺を渡してもらった場合、せっかくなら企業研究者と色々話して知り合いになっておきましょう。

その研究を手掛ける研究室の教授、准教授と繋がりたいから

研究室の教授・准教授

学生さんからしてみたら「はあ?」と思われるかもしれませんが、その研究室の教授・准教授の先生と繋がるために学生さんに名刺を渡すこともあります。

コロぽち
コロぽち
え、それは学生を「教授陣と話すためのダシに使う」ってことか?さすがにひどくない? 
バイオさん
バイオさん
ちゃんとした理由があるから聞いて!

このやり方を取る時は以下のような理由があります。

  • そのラボの先生がそもそも学会に参加していない
  • 共同研究の打診をしたかったが、残念ながら都合がつかなくなってしまった

企業研究者がアカデミアの先生と共同研究の話を持ち掛ける際には、基本的に事前コンタクトをします。

しかし「申し訳ないがその学会には今回参加しない」とか、「せっかくアポを取ってもらったのにも関わらず急遽都合が悪くなってしまった」という場合もあります。

そんな時は学生さんに複数枚の名刺を渡して「○○先生によろしくお伝えください」とお願いするわけですね。

もちろんただ名刺を渡して「はい、よろしく!」ということはありませんよ。

元々その研究室のテーマに興味があるわけですので、しっかりその口頭発表・ポスター発表は聞きます。

そこで「かなりクオリティの高い発表だ..!」と思わせれば企業研究者の記憶に残すことができるので、「なんだボスに用事があるだけか…」と腐らずに相手を唸らせてやりましょう!

学会で名刺を渡されやすい学生の特徴とは?

学会で企業研究者から名刺を渡される学生

前項では「企業研究者が学生に名刺を渡す理由」を説明しました。

でもどうせなら「どんな特徴をもつ学生だったら名刺を渡されやすいの?」という情報もあなたは知りたいはずですよね。

そんなあなたの要望にお応えして、本項では「名刺を渡されやすい学生の特徴」を説明します。

自分の研究について知識が豊富

豊富な知識量を表す図

発表を聞きに来た人に「こんなに若いのにめちゃくちゃ勉強しているな…!」と思わせるくらいの知識量を有していたら、相手はかなりの好印象を抱きます。

コロぽち
コロぽち
でも発表を聞きにくる人なんて、基本的には発表者よりも知識はないだろ?
バイオさん
バイオさん
その考えは全くもって正しくないよ…!普通はその逆!

基本的にあなたの研究を聞きにくる研究者は、あなたよりもその研究分野に関して詳しいと思っていた方が良いです。

例えば再生医療分野で例えると、ノーベル賞を受賞された山中先生があなたのポスター発表を聞きに来たと想像してみてください。

バイオさん
バイオさん
学会ではその分野の大御所が普通にポスター会場を歩いているので、上記のようなことは頻繁に起こります。

さて、この場合あなたの知識で本当に太刀打ちできますか?

多分、無理ですよね。

相手は世界最強クラスの研究者なので、数年しか研究をやっていない学生が勝てる道理は、普通に考えたらゼロです。

だからこそ、相手に「おっ、よく勉強しているな」と思わせるだけで良いのです。

「この学生は自分よりも知識も経験も優れている…敵わない…!」と思わせる必要性は全くありません。

 

ちなみに相手に「よく勉強しているな」と思わせるためには、以下のことができていれば大体OKです。

  • その研究分野の最低限の基礎知識は習熟しておく
  • なぜ自分が今その研究をしているのかを自信もって説明できる
  • 自分の研究の競合相手をスラスラ言える
  • 自分の研究はその相手と比べてどの点が新しい or 優れているのか言える
  • 今後この研究をどのように進めていきたいのか具体的に説明できる

 

コロぽち
コロぽち
おい…サラッと説明してるけどハードル高いじゃねえか。
バイオさん
バイオさん
だからこそ「10人に1人」なんだよ、このレベルは…。

 

上記に挙げたことを難なくこなせるレベルなら、どの学会に行っても企業研究者と仲良くなれる可能性大です。

企業研究者にアピールするのは「おまけ」で結構なので、しっかりと自分の研究テーマに関して知識をつけておきましょう!

自信ある答弁をしている

自信のある答弁をする学生

自信満々に発表する学生は、たとえ言っていることが間違っていたとしてもプラス評価です。

同じことをツイートしている研究者の方がいらっしゃいましたのでシェアさせていただきますが、やはり「自信」は大事。

研究者は「 #自信 」でプレゼンの9割が成功する!!
@BioSHIHOH06 さんのツイートより

完璧を目指しすぎて「こんなんじゃ全然ダメだ…」と思ってしまう学生さんが多いと思いますが、完璧なんてありえないのであまり悩まなくてOKです。

答弁が間違っていたら指摘が入りますが、基本的に自信満々で喋った方があなたの話を聞いてくれる率が上がるので、根拠のない自信を持っておきましょう。

そもそも論ですが、自信がない人と話していてもあまり話が弾まないので、まず自信を身に付けましょう!

わからない質問に対して見栄を張って答えない

よく相手の質問の意図を理解せぬまま「多分あの人はこういうことを聞いているのだろう」と判断して答えてしまう人がいます。

バイオさん
バイオさん
僕も人のこと言えないけどね…!
コロぽち
コロぽち
せっかく質問してくれたのだから何か答えなければって思っちゃうよな。

質問の意図が分からない場合は素直に「わかりません」と言ってしまった方が1,000%マシです。

相手が求めていない答えを一生懸命言ったとしても全く喜ばれないですし、むしろ「早くこの回答が終わってくれ…」とすら思っているかもしれません。

ポスター発表の場であれば「わからない」と素直に言ってもらった方が、聞いているこちらとしても次の質問に移行できてありがたいので、答えられなかった…と気にする必要なし。

むしろそちらの方がすがすがしいので、個人的にはプラス評価ですね。

礼儀正しい&感謝をスッと言える

わざわざ言うまでもないことかもしれませんが、礼儀が正しくて聴衆に対して感謝の気持ちをすんなり伝えられる学生さんは企業研究者から見ても好印象です。

バイオさん
バイオさん
聞きに来てくれた方への感謝は大事です!
コロぽち
コロぽち
相手の知識欲も満たし、かつ礼儀正しさで好印象を与えるのが“デキル学生”だな。

あと学会では学生さんもスーツを着ることが多いですが、スーツの着こなしや靴の磨き具合など、見る人は見ます。

今の若者世代では「まったく気にしない」という割合の方が圧倒的だと思いますが、学会賞などを決定する権限を持っている先生方は40~50代であることが多い。

そういった方々はマナーなどに厳しい可能性があるので、そういった視点をもって着こなしも完璧にしている学生は「おお…良いね!」と思ったりします。

そして不思議なことに、身だしなみがしっかりしている学生はデキル人が多い….

なぜかはわかりませんが…

変なところで聴衆にマイナス評価つけられてしまうのは本当にもったいないこと。

しっかりやれば簡単にプラス評価になるのが身だしなみや礼儀・感謝の心なので、研究以外にもこういった部分を意識してみましょうね。

 

学会は就活の場ではなく、研究者としての実力向上の場

日々実力を向上させる若手研究者

○企業研究者が名刺を学生に渡す理由
○名刺を渡されやすい学生の特徴

に関して説明しました。

本項では最後に「学会で企業研究者にアピールすることは就活に活きるか?」ということを説明しますね。

 

とはいえ冒頭タイトルでネタバレしてしまっているのでサクッと結論を言いますが、「学会で企業研究者にアピールしても就活で有利になる可能性は低い」です。

なぜなら学会に参加している企業研究者は「人事決定権」を持っていないから。

学生さんからしてみたら「企業研究者の方から気に入ってもらえたら、その企業で名が売れる!?」と期待しているかもしれませんが、実際にそんなケースはないと考えていた方が良いです。

学会は就活の場ではなく、あくまで研究者としての実力向上の場です。

企業へのアピールは就活の選考中にしっかりすれば良いので、学会中は自身の知見を広げたり、研究ライバルを見つけることに注力しましょう!

 

というわけで今回は以上になります。

当記事以外にも「学会の若手会には参加するべきか否か?【参加して目立つのが最強】」という記事もあなたにおすすめです。

研究者としての繋がりを広げるためには学会の若手会は最強でして、そこでのどのように行動すればいいのかを説明しています。

読めばあなたの研究に役立つはずですので、以下リンクから是非ともどうぞ!

学会の若手会には参加するべきか否か?【参加して目立つのが最強】

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くりぷとバイオ
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研究を一生続けていくため、まずお金の不安を解消すべく副業を始めた20代科学者。 旧帝大を修士で卒業後、大手企業で基礎研究職に従事。 研究室時代はストレスで心身を病みながらも日夜実験に取り組み、運良く筆頭著者論文を複数投稿することに成功した苦労人&棚ぼたマン(自称)。 暗号資産の面白さ・可能性に惚れこみCoinMarketCapの銘柄を全部調べた経験あり。