就活のために学歴ロンダリングしたいんですが実際どうなんでしょう?
ネットで調べると「うまくいく人」と「うまくいかない人」で分かれるようなのですが。
成功する人と失敗する人の違いがあれば知りたいです。
当記事では上記の疑問にお答えします。
本記事の内容
- そもそも学歴ロンダリングとは?
- なぜ就活のために学歴ロンダリングをするのか?
- 学歴ロンダリングで就活に成功する人・失敗する人の違い
修士で大学を卒業後、大手企業で研究をしているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
研究室時代に心身ボロボロになりながら筆頭著者論文を複数投稿したワーカーホリックです。(自虐)
当記事では「学歴ロンダリングで就活に成功する人・失敗する人」に関して解説しますね。
僕がいた研究室はけっこう他大学から来る方が多く、その方々を間近で見てきたからこそわかる内容になっています。
「学歴ロンダリングで失敗しない方法を知りたい」という方はぜひご一読いただければ幸いです。
3~4分で簡単に読めますし、あなたの学歴ロンダリングに対する不安の解消に役立つはずです。
目次
そもそも学歴ロンダリングとは?
本題に入る前に、そもそも学歴ロンダリングって何でしょうか?
学歴ロンダリングとは、日本で大学院進学の際に自身の出身大学よりも更に上のレベル(学歴)の大学院に進学することを指すインターネットスラングである。
別名は大学院ロンダリングであり、ネガティブな意味あいで使われることが多い。略称は学歴ロンダ、院ロンダ。
引用:ニコニコ大百科
学歴ロンダリングに関しては、ネットを見るとけっこう辛辣な意見を目にすることもしばしば…
とはいえ、僕が出会ってきた学歴ロンダリングの方達はそんな感じでもなかったので「う~ん…過激な意見だな」と思うことも。
まあネットの意見は中々過激な表現も多いので、一部真実・一部歪曲情報という所でしょうか。
ここで学歴ロンダリングの数字を表す例として、東京大学の大学院入学者の内訳を見てみましょう。
本学から院に進学した学生と、他大学から院に進学した割合は以下のようになっています。
- 理学系:本学から181人、他大学から171人(48.5%)
- 工学系:本学から590人、他大学から251人(29.8%)
- 農学生命科学:本学から142人、他大学から154人(52.0%)
でもデータからは東京大学大学院に入学した他大学出身の人たちが、どんな思考で入ってきたのかは把握できませんね。
東大などの大学院にどんな目的で編入してきているのかわかった方が、あなたが他大学に行く際に参考になりますよね?
そこで次項では僕が大学院編入(≒学歴ロンダリング)してきた知り合いに聞いた「編入理由」に関して解説します。
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なぜ就活のために学歴ロンダリングをするのか?
僕が知り合いから聞いていた「学歴ロンダリングをした理由」は以下の通りです。
- 学歴フィルターを突破したかったから
- 有名大学に移って、就活時のOB訪問などのコネを増やしたかったから
- 自分の学歴コンプレックスを無くしたかったから
- 元々の研究室が嫌で、抜け出したかったから
- 編入してきた研究室が、自分のやりたい研究をしていたから
僕が知り合いに聞いた程度なので、これら理由にどこまで信ぴょう性があるのかはツッコミどころがあります。
が、学歴ロンダリングの目的は「就活のため」と「研究のため」と大きく二分されるのかなと考えます。
確かに有名大学の方が就活において有利に働くケースは散見されるし、研究開発費も多く分配される傾向にあると思います。
それらを目的に学歴ロンダリングしているとしたら、現状を変えようと行動しているわけだから賢いですよね。
が、有名大学に学歴ロンダリングしても就活で全くうまくいかない人がいるのも事実。
なぜ成功する人と失敗する人に分かれるのか?
学歴ロンダリングを経験した知り合いたちと話していたら、いくつか気づいたことがありました。
その気づいたことに関して、次項でご説明したいと思います。
学歴ロンダリングで就活に成功する人・失敗する人の違い
学歴ロンダリングで就活が成功する人は、以下の点を意識していました。
学歴ロンダリングしても就活に失敗する人は、これらの逆だと考えていただいて相違ありません。
- 研究が好きである
- 学歴を得ただけでは意味がないことを理解している
- 内部生よりも研究に励まないとマズいことを理解している
- 人間関係が希薄になるリスクを覚悟している
- 学歴ロンダリングする研究室を事前に徹底調査している
順々に説明していきますね。
研究が好きである
研究が好きで学歴ロンダリングをした人は、軒並み就活でも良い成果を出していました。
なぜ研究が好きだと就活が上手くいくのかと言うと、好きゆえにたくさん研究ができてしまうためですね。
学歴ロンダリングした僕の知り合いは研究が好きだったので、研究室にずーっと籠って実験しておりました。
もちろん失敗する実験の方が圧倒的に多かったのですが、膨大な実験量ゆえに良いデータも溜まっていったんですよね。
そしたらいつの間にか内部生よりも良い結果が出ていた…という結末に。
良い成果が出ていたので当然就活でも企業から引っ張りだこ。
研究に対する熱意もずば抜けて高かったので、そりゃあ就活余裕だよなあと傍から見てていつも感じておりました。
それゆえあなたが研究好きなのであればどこの大学に行ってもやっていけるし、就活でも良い結果を残せるでしょう。
研究に対する熱意は学歴を上回ります。
学歴を得ただけでは意味がないことを理解している
学歴ロンダリングで良い大学に入れたとして、その学歴に満足しない学生は就活で成功する可能性が高まります。
たとえ良い大学に入ったとしても、元々その大学にいた学生たちとの戦いになるのは避けられません。
むしろ高学歴な大学で4年間経験を積んできて、部活やサークルで就活のコネを獲得している内部生とどうやって対抗するのかが重要。
ちなみに学歴ロンダリングに成功した結果、その学歴を利用して合コンにたくさん行くようになった知り合いもいましたが論外です笑
対等な立場に立ったのは学歴だけ。
大学院に頼れる友人もいない、部活やサークルなどのコネもない。
大学まで通っていた研究室で論文化できるほどの成果も出せていない。
こういった劣勢条件で大学院生活がスタートするのだと覚悟している人は強い。
努力を怠らないですし、日々ものすごい危機感をもって研究にも取り組みます。
「よっしゃ学歴ロンダリングできたー!就活楽勝だー!」
と考えていると、就活が始まってから取り返しのつかないダメージを受けるでしょう。
内部生よりも研究に励まないとマズいことを理解している
前項では「学歴だけでは意味がないと悟るべし」という意識面での話でした。
しかし意識面だけでもやはり厳しくて、行動面でもバリバリやる人が学歴ロンダリングしても就活を勝ち抜ける人です。
大学院から新しく研究室を変えるということは、全く新しいことを学び直さなければならないということ。
元々いた研究室とまったく研究内容が一緒ということはありえないので、研究室ルールや初歩的な実験技術などに慣れる時間も必要。
仮に修士で就活をするのであれば、入学してから就活までたったの1年しかないことにご注意を。
内部生はその研究室で1年間研究をしてきているわけでして、就活で必要になる研究概要に書けるデータ量も豊富です。
そんな内部生達にどうやって追いつくかが重要なんです。
当然彼ら/彼女らと同じ時間だけ研究していたら追いつくのは至難の業。
皆がやっていない時間でコツコツ実験をしていく必要があります。
逆に言えば皆がやっていない時間でも研究をバリバリやれるぜ!という方は、学歴ロンダリングをプラスに活かすことができます。
学歴ロンダリングは「学歴」という資格を手に入れられる代わりに、実績という点で劣勢に立たされた状態になるということは知っておきましょうね。
人間関係が希薄になるリスクを覚悟している
学歴ロンダリングをすると人間関係が希薄になることを覚悟している人は、黙々と作業できるため就活で求められる成果を上げやすいです。
学歴ロンダリングすると元々いた研究室の人たちとも疎遠になりますし、新しく来た研究室でも知り合いがいません。
就活のために学歴ロンダリングした知り合いの話ですが、結局研究室内でもそこまで仲良くなれず、就活の頃も協力関係を築けなかったようです。
せっかく就活のために学歴ロンダリングしたは良いものの、心の底から頼れる人ができない可能性があるのはリスクと考えます。
こういった可能性を見据え、それでも学歴ロンダリングするぞと覚悟できている人でないとやっていけないのかなと感じます。
それゆえ学歴ロンダリングするのであれば、人間関係が構築できなくても良いという1つの覚悟を持ってトライしましょう。
いずれにせよ研究と向き合って黙々と作業して成果さえ出せれば、人間関係が希薄でも就活でやっていけると思います。
学歴ロンダリングする研究室を事前に徹底調査している
学歴ロンダリングで就活が成功する人の特徴として「学歴ロンダリングに納得していること」が挙げられます。
これは研究室調査・訪問を入念に実施して研究室を決めた人に特徴的なことです。
言い換えれば「複数の研究室を検討し、ベストだと思う研究室を決めた」ということでしょうか。
研究室訪問すると教授や准教授の雰囲気が知れ、聞けば過去問もくれて、そして研究室の雰囲気も掴めるという1石3長。
本気で研究室変更を狙っているのであれば、研究室訪問するのはマストです。
「とりあえず高学歴の称号だけ獲れれば、あとは楽そうな研究室でいいや。」
「お、こことかコアタイムなしだから毎日研究室行かなくてもいいのか。」
「楽して遊びたいからここにしよーっと」
というノリで学歴ロンダリングする人も実際にいますが、後から後悔する可能性があるのでやめておいた方が無難。
大学院で研究室を変えるのは、かなり一大決心です。
その一大決心のために入念に情報収集するか、研究室ホームページの情報を鵜呑みにしてとりあえず応募するか。
どちらが研究者としても就活生としても花開くかは言うまでもないと考えます。
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明確な目的意識をもった学歴ロンダリングは就活で有利に働く
というわけで学歴ロンダリングで就活が成功する人・失敗する人の違いについて解説しました。
5つも話してしまいましたが、要するに「合格した後に怠けていたらかなりヤバい」ということです。
学歴ロンダリングの目的が明確に決まっていて、かつその後も見据えている学生はどこの研究室に行っても就活で成功できます。
当記事の特徴で「やばい…自分に当てはまっているやつがあるぞ」となったら、できるだけ早めに矯正しましょう。
せっかく研究室を変えるのであれば、研究でも就活でも卓越した結果を出せた方が良いですよね。
ぜひ当記事を読んだあなたが、自らを奮い立てて尽力されることを期待しております。
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ではではっ
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