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【進学理由、本当にそれでいいの?】博士課程進学を指導教官(教授)から勧められた時に考えるべき6つのこと

 

博士課程って今まで興味なかったけど、この前、指導教官から博士課程進学を強く勧められた…。

という経験が、理系大学院生なら一度はあるかと思います。

 

バイオさん
バイオさん
僕も研究室飲み会みたいなイベントがあるたびに言われていました…
コロぽち
コロぽち
冗談っぽく言っていたけど、目はガチだったもんな

 

「お前なら博士課程に行っても絶対にやっていける」

「就職なんてしたら研究ができなくなってしまうかもしれないぞ」

「博士課程に行ってからなら研究職に就ける可能性もグンと上がるから、とりあえず博士課程に行ってから就職を考えればいい」

などなど…。

 

その指導教官からのお言葉を受け、

もしかして自分って研究の才能がある?

もしかして指導教官から期待されている!?

と心の中で思った人もいるのでは?

 

今回の記事では「指導教官から進学を勧められた際に考えるべきこと」に関して、通算100回は博士課程進学を勧められた僕が当時考えていたことをまとめます。

 

この記事を読めば、

「指導教官はそういう意味で進学を勧めていたのか!」

「博士課程に進むためにはそういうことを考える必要があるのか…」

と、博士課程進学に関する理解が深まりますよ。

 

この記事はこんな方におすすめ
  • 研究は好きだけど進学するかどうか悩んでいる方
  • 指導教官がここまで期待してくれているのに断るのが申し訳ない…と思っている方
  • 皆からも「お前なら博士でもやっていけるよ」と言われる方
  • 就活したいというモチベーションがなんとなく湧かない方

 

この記事の3行まとめ

記事の要約
  • 進学予定である研究室の先進性と指導教官の質は「自分の目で」判断しよう
  • 本当に自分の意志で博士課程を決断しているのかをよく考えよう
  • 博士課程に進学しなくともがっつり研究できる環境があることを知っておこう

 

 

研究室のテーマは世間的に見てホットか?

あなたの研究室でやっている研究は、本当に世界の最先端を走っていますか?

 

例えば「遺伝子編集」の分野なら、今のホットワードはCRISPR-Cas9です。

遺伝子編集を専門とする研究室が、この技術に全く触れずに研究を行っていたとしたら、それこそ「まだCRISPR-Cas9使ってないの?」と世間からは思われています。

 

昨今のNature, Cell, Scienceを見ると毎週・毎月CRISPR関連の記事が出版されています。

TALENとかZFNなどの他の編集技術が時代遅れというつもりはありませんが、世間の流れに乗れてはいないですよね。

しかも「Target-AID」などの新しい編集技術の台頭を見ていると、今はCRISPR-Cas9すら時代遅れになりつつある…。

 

バイオさん
バイオさん
仮想通貨でいったらビットコイン的な感じですねCRISPR-Cas9は。まさに初代です! 
コロぽち
コロぽち
お、おお…なるほどな…(ここで急に仮想通貨を例に挙げる必要ある?)

 

「こんな研究、企業だったらお金出して一瞬でやっちゃうよ…」

「今からその研究して、どんな新しい知見が得られるの…?」

「もう他の研究室が先にやっているよ…」

「この研究室は時代から取り残されている…!」

 

とあなたが心の中で少しでも思っているなら、その研究室で博士課程進学することはオススメしません。

なぜなら今の研究業界は「新規性があって、かつ出口の見える研究(応用先が想像できる研究)」に対して研究費が割かれる傾向があるからです。

 

バイオさん
バイオさん
本来サイエンスはそういうものではないんですけどね…

 

その研究室が行うテーマは世界的に見てもちゃんと新規性があるのか?

それが確信できないと、研究費がもらえなくて研究が進まない…となるかもしれません。

 

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指導教官は自分にとって信頼できる人か?

 

  • 周りが「あの先生は良い人!」というから、きっとあの指導教官は大丈夫!
  • 自分の話を親身になって聞いてくれるから大丈夫!
  • いつも研究指導してくれるから大丈夫!

 

そう思っている場合、要注意です。

 

優しい指導教官の中には「博士課程に進んだ瞬間に変貌する人」がいます。

 

なぜ変貌するか?

 

それは「博士課程に進ませるために優しい姿を演じていたから」です。

 

研究室内の学生が博士課程に進学すると、その研究室は国から一定額の研究費が支給されるという事実はご存知ですか?

日本学術振興会のサイト情報によると、その学生が仮に特別研究員(DC)という制度に受かっていたとしたら、年間150万円以内の研究費が支給されます。

つまり、博士課程に進めば進むほどその研究室は研究費で潤うわけです。

しかも博士課程の学生という大変貴重な労働力もゲットできる

さらにDCは研究室の功績にカウントできるし、その学生たちの成果で研究室は名を馳せる

 

コロぽち
コロぽち
そりゃ博士課程に全力で進めようとしますよ…
バイオさん
バイオさん
もちろん中には本気で学生のためを想って博士課程進学を勧めてくれる指導教官の方もいるけどね。

 

博士課程に進学したら「自分の意志で進学したんだろ?人に甘えないで一人で研究を進めろ!でも研究室の雑務もやりながらな。」といきなりハシゴをはずしたりします。

博士課程の学生がいるだけでお金出るから、進んだ後のことは興味なし…という指導教官もいるんですよね。

 

もちろん全ての指導教官がそうだと言うつもりは全くありません。

でもあなたの指導教官はいかがでしょうか?

 

 

学生が博士課程に進学する文化がある研究室か?

良い研究室というのは、毎年1~2名が継続して博士課程に進学しています

その研究室では素晴らしいことに博士課程の学生が学士・修士課程の学生を指導する環境が整っています。

修士課程の学生も博士課程に進学している先輩たちの姿を日々見ているので、博士課程に進学するイメージが掴みやすい

そして博士課程の先輩に指導されたという経験があるから、自分も博士課程になったら後輩に指導してあげよう!という良い流れの連鎖ができます

 

一方、博士課程が全然いない研究室で進学を決断するのはリスキー

博士課程1年になった瞬間に、自分がその研究室の学生では最年長になるわけです。

自分の研究もしないといけないのに、当然後輩の面倒もほぼ全て任される。

忙しくて後輩の面倒が見れなくなってくると、「あの先輩は全然指導してくれない!」と後輩から牙を向かれる可能性も

さらに後輩はあなたに対して憧れを抱かなくなるので、なおさら博士課程を志す学生は減るという悪い流れの連鎖に。

 

コロぽち
コロぽち
博士課程といってもまだ研究者としては駆け出しだから、指導を受けられるにこしたことないよな

 

研究室に博士課程進学の文化があるか、進学前に今一度考えてみましょう。

 

 

あなたは本当に博士課程に進学したいのか?(それは自分の意志か?)

 

  • あんなに自分を応援してくれる・期待してくれる指導教官を無下にはできない…。
  • 就活が上手くいかなかったから博士課程にとりあえず進むか…。

 

バイオさん
バイオさん
上記が博士課程の進学理由になってしまってはダメですよ!

 

博士課程に進む理由もないまま適当に進学したら、博士課程を前提として考えている同世代の学生には絶対勝てません

 

心を折られて、博士課程を辞めて就職もできないという結果になる可能性が高い。

意志なき決断は、地獄に落ちます。

 

しかも誰かが言ったから、を理由にしている時点で他力本願になっていますので、もしうまくいかなかった場合に責任転嫁するという最悪な事態になりかねません。

 

バイオさん
バイオさん
仮想通貨業界で例を挙げると、「あいつが絶対儲かるって言ったから投資したのに暴落したじゃないか!責任とれ!」ってその人に言うみたいなものです。
コロぽち
コロぽち
まあ確かにそこは自己責任だよな(だからなんで仮想通貨…?)

 

お気持ちはわかりますが、他人から見ていてこんなに恥ずかしいことはないです。

決断の先にある「結果」はどんなものであれ自己責任です。

博士課程もそれと同じで、進むなら自己責任。

 

あなたは本当に進学したいのか?と自分自身に問いかけてみましょう!

進学したいと思うなら、それはなぜ?

その「なぜ?」に他人が入ってきているのであれば、進学は再考した方が良いでしょう

 

 

「博士課程に向いている学生の特徴」に関しても知りたいあなたには、こちらの記事がおすすめです。

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自分の研究者としての能力を正しく自己評価できているか?

あなたは自分の研究者としての能力を客観的に評価できていますか?

研究の道で生きていく!と決めたならもう年齢は関係ありません。

スポーツや芸術と同じ、研究も単純な実力社会です。

 

その実力社会で大切なことは「自分の力量を正確に把握し、それを少しずつ改善していくこと」だと僕は思っています。

あなたの研究分野のライバルは誰ですか?

どこの研究室がその分野の最先端を走っていて、どうやったら差別化できる研究になりますか?

 

博士課程に進むのであれば、自分の競合はしっかりリサーチしておきましょう!

それが億劫だ…という方、博士課程に進学して本当に大丈夫ですか?

博士課程に進むことが絶対の正解ではないと思うので、その場合はもう一度再考しましょう!

 

バイオさん
バイオさん
研究だけではなく、ブログなども自分の競合を調べるのは大事ですよね。
コロぽち
コロぽち
自分のライバルを正確に嗅ぎ分けられる人は早く成長するぞ!

 

 

就職した先輩に話を聞いたことがあるか?

 

博士課程でなくても、修士卒でがっつり基礎研究ができます。

僕がまさにその典型例です。

僕は研究室時代でも楽しく研究できていましたが、かなりブラック研究室で、これはいつか肉体が崩壊するなといつも思っていました。

もっと人間らしい生活をしながら研究したいと考えた時、研究費と人員が豊富な場所に行けばいいんだ!と悟り、その結果僕が辿り着いた答えは「大企業の研究開発職」でした。

 

もちろん会社内のしがらみもありますが、入社したばかりの僕が数百万クラスの研究委託をポーンとさせてもらえたりします

 

  • 博士課程に進学しないと研究ができなくなる
  • 企業研究はモノづくりで、アカデミアのような基礎研究はできない

 

と指導教官はおっしゃるかもしれませんが、その指導教官が企業研究をしたことがあるのかを調べてみてください。

もし企業経験がなかったとしたら100%他者からの情報で判断した思い込みなので、その場合は要注意です。

 

あと、あなたの研究室から企業の研究開発職に就職した先輩が必ずいるはずです。

そういった先輩にじっくり話を聞いてもらってから、博士課程に関して悩むでも全く遅くないと思いますよ!

コロぽち
コロぽち
なんだったらこいつに質問してやってくれ。博士課程に進学するかを吐くほど悩んだやつだからな。
バイオさん
バイオさん
あれはブラック研究室のストレスゆえに吐いたのかよく分からなかったけどね…。もちろん質問はいつでもウェルカムです!

 

 

まとめ

記事の要約

指導教官から進学を勧められた際に考えるべきこと6選

  • その研究室はホットな研究をしているか?
  • 指導教官は信用できるか?研究費のために進学を勧めていないか?
  • 博士課程進学が文化として定着している研究室か?
  • 博士課程に進学するというのは自分の意志か?
  • 自分の研究者としての力量を客観的に評価できているか?
  • 就職した先輩の話を聞いたことはあるか?

 

いかがでしたか?

指導教官は必ずしもあなたのことを想って博士課程を勧めているわけではない、という可能性を考慮しておくことは、自分の将来を冷静に考えるために重要です。

企業でも面白い研究はできるので、ぜひ一度企業研究にも目を向けてみてくださいね!

 

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