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大企業で研究職に就くメリット・デメリットとは?【就活生・転職者へ】

 

大企業の研究職ってなんとなく響きは良いけど、実際にどんなことをしているのかわからない…。メリットやデメリットがわかれば就活・転職に活かせるんだけどなあ。

 

本記事では上記のような疑問に答えます。

なお、僕が考えるバイオ系とは以下のような分野です。

 

  • 製薬
  • 農業
  • 食品
  • 化学
  • 医療機器
  • 測定機器・試薬

 

コロぽち
コロぽち
要は生物学(biology)の知識を活用する分野ってことだな。

 

✔ 本記事の内容

  • 大企業の研究職に就くメリット5選
  • 大企業の研究職に就くデメリット5選

 

この記事を書いている僕(@cryptobiotech)は、国内最大手のバイオ系企業で基礎研究職に従事しています。

本記事を読んでもらえれば、大企業の研究職に対する理解が深まります。

 

大企業の研究職に就くメリット5選

基本的に研究費には困らない

僕が院生の頃は「何でこんなことに時間を使わなければいけないんだ…」ということがいっぱいありました。

細胞培養用の培地を自分でつくったり、チップを自分で詰めたり、インキュベーターの掃除を自分たちでやったりが当たり前。

正直こういったルーチンワークは一度慣れてしまえば経験としては十分なので、いつも「誰かにつくってほしいなあ…」と内心不満を抱えていました。

 

コロぽち
コロぽち
とはいえ、普通はどこでもそういうもんじゃないの?
バイオさん
バイオさん
僕も院生の頃はそう思ってたよ…でも企業では全然違うんだ!

 

企業だと培地は既製品だし、チップは使い捨てのラック式だし、インキュベーターは庫内をH2O2で自動殺菌してくれたりします。

しかも試薬や測定機器も最先端のものが使えるので、大学と比べると作業効率が圧倒的に違う!

 

あと衝撃だったのは10mgで数十万円する化合物も上長に許可を取ればすんなり買えてしまうという事実。

院生の頃はそれを合成するのに数か月かけたりする話を合成系研究室の友人から聞いていたので、そのギャップを受け入れるのに時間がかかりました…。

 

お金がないから新しいアイデアが試せない…ということは基本的にないです。

 

忙しくない時はすんなり帰れる

企業だと忙しい時期とそうでない時期がはっきり分かれます。

 

忙しい時期はブラックラボに匹敵する作業時間が必要になります。

一方、忙しくない時期は極端な話、15時とかに仕事を切り上げて帰ることも可能です。

僕もそういう時期には早く退社して、カフェなどでブログ記事書いたり、プログラミングの勉強したり、読みたかった論文を読んだりしています。

 

時期にもよりますが、大企業だと本業と副業にメリハリをつけて取り組めるというのが個人的にありがたいと思っているポイントです。

 

コロぽち
コロぽち
大学のラボだと15時って、帰るよりもむしろ来る時間帯だよな。
バイオさん
バイオさん
そして深夜4~5時くらいまで研究するみたいな感じね。それはあるある。

 

周りの雰囲気が穏やかで、みんな優しい

企業や職場によって違いがあるとは思いますが、僕がいる部署は雰囲気が穏やかで、みんな優しいです。

今の企業に入ってから一度も「そんなの自分の頭で考えろ!」とか「そんなこともわからないの?」とか「才能無いから研究辞めたら?」とか言われたことがありません。

 

コロぽち
コロぽち
さりげなく自分が院生時代に言われたことを紹介するのやめろよ
バイオさん
バイオさん
「自分の頭で考えろ!」って言われてやったのに「なんでそんなことやったんだ!勝手なことするな!」って言われた日にはもうアルコールに溺れるしかなかったね…

 

質問があればすぐに聞ける環境が整っていますし、新しい実験技術を学びたい時には他部署の方にも相談できたりします。

誰かに頼られて、そして自分も誰かを頼る。

こういった文化がしっかり根付いているのが大企業の研究職の良いところですね。

 

給料が良い

正直、給料はかなり良いです。

 

平均年収.jpというサイトによると平均28年度の年収全国平均は422万円ですが、大企業の研究職であれば入社1年目でそれを超えるはず。

あと僕の友人が入った別の大企業では、30歳前半で年収1千万を超えることが普通とのことで、大企業は収入面で非常に恵まれていると感じます。

 

収入が安定すると精神的にも余裕が生まれるので全力で研究に没頭することができて、かつ土日も副業のような新しい取り組みに自己投資することができます。

収入面で不安があると何をしていても「このままで良いのか…」とモヤモヤを抱えることになってしまうので、そういう不安を無くしてくれるのもメリットの1つです。

 

若手に挑戦させてくれる環境が整っている

世界のトップラボに数年間留学に行かせてくれたり、発表しないけど情報収集という名目で国際学会に行かせてくれたり、成長・挑戦させてくれる環境が整っています

博士号やMBAを取得するための支援もしてくれるので、幅広い選択肢を用意してくれているのがありがたいですね。

 

バイオさん
バイオさん
逆に挑戦しないと怒られるくらい、若手の挑戦には前向きですね。
コロぽち
コロぽち
ここまで支援してくれたら若手もやってやるぞ!って気持ちになれるよな。

 

大企業の研究職に就くデメリット5選

優秀な人が多すぎ問題

大企業にはどんな人がいるか?というイメージを調べたりするとSNS上では「使えないのに給料だけたくさんもらっている無能」とかマイナスイメージが先行しているように感じます。

それがどの分野の方(営業、企画、経理、生産、開発、研究など)を指しているのかがわからないですが、少なくとも研究職は超優秀な方ばかりです。

 

僕が院生だったころ、大企業の研究職に就職した超優秀な先輩がたった数年で辞めてしまって「何でだろう?」って思ったことがありました。

でも今ならなんとなくその気持ちがわかります。

多分周りが優秀すぎてついていけないと悟ったからではないかと。

 

例えるなら、今まで趣味程度で野球をやってきた高校生が、ある時いきなり超強豪校の野球部に強制入部させられるような感じ。

超強豪校の野球部員がそつなくこなしてしまう練習量も、その高校生にとっては地獄でしかないように、あまりにも周りが凄すぎて心を折られてしまう可能性が大企業の研究職にはあります。

 

研究室で抜群に成果を出していた人がゾロゾロ集まってくるのが大企業の研究職で、僕自身も日々実力不足を感じながらなんとか食らいついていかねばと必死です。

 

「働き方改革」は研究者にとって辛すぎる

いま大企業はどこもかしこも「働き方改革」に取り組んでいます。

この「働き方改革」は言ってしまえば「より少ない労働時間で、より良い結果を出せ」ということです。

 

ただ、労働時間も減らされて、研究費も年々縮小傾向(それでもかなり恵まれているが)、そして研究者の数も減っていくという昨今の日本企業の状況を鑑みて、この働き方改革がうまくいくのかは正直疑問です。

 

働きたくても働けない、お金もない、人もいない。

でも成果は今まで以上に創出せよ。

 

これは成果を無限創出できる錬金術師でもない限り難しい条件です。

特に研究は朝9時~17時までの作業時間で計画的にイノベーションを創れるものではないので、世の中の流れについていけていない印象を受けます。

 

会社にいる時間が少なくなっただけで、結局家で隠れてやる時間が増えた。

そして家でやっている時間は当然給料には反映されない。

という隠れブラック企業化する大企業も今後は増えてくると僕は予想しています。

 

「働き方改革」は大企業の研究職にとって厳しいものになるでしょう。

 

テーマがいきなり強制終了する場合あり

せっかく頑張って取り組んでいたテーマなのに、ある時テーマがいきなり終了することがあります。

それは企業の経営戦略と合わないと判断されたからで、企業で研究をしているとこういったケースも珍しくありません。

 

大学だと「それまでにやってきたテーマだからなんとか論文化まで持っていこう」という思考が働きますが、企業では「やっても意味がない」と思われたら強制終了です。

僕自身は「まあ企業だからしょうがないよね…」と思って割り切っていますが、中には自分のテーマが強制終了されてしまったショックで立ち直るのに時間がかかる方もいるとか。

わが子のように育ててきたテーマが急に終了させられたら誰だって辛いですよね。

 

お金になる研究  >>> 世の中の謎を解き明かす研究

断言します。

お金にならない研究は企業にとって無価値です。

 

世の中の謎を解き明かす研究は個人的にもロマンを感じるので是非やりたいですが、

 

その謎を解き明かして何になるの?

その結果、どういったビジネスが創れるの?

それがビジネスになるのは何年後なの?多分○○年後じゃなくてはっきり言い切ってよ。

 

という質問に打ち砕かれる確率が非常に高いので企業でやるのは困難です。

 

いまは時代の流れもあり、ゴールが明らかでないと新規テーマも成立しにくい。

ゴールが見えないからこそやるのが研究だろうが!という意見は大賛成ですが、それはもう大企業ではできなくなってきています。

もしそういった研究がやりたい場合はやはりアカデミアでしょう。

 

研究以外の部分で気を遣うことが多い

これは企業でもアカデミアでもそんなに大差ないのかもしれませんが、大変だなあと思う点の1つです。

 

大企業は本当に色々な人がいます

もちろん自分とまったく価値観が合わない人もたくさんいます。

でもそういった人達と一緒に研究して成果を創出するのもまた仕事です。

 

僕は業務・研究そのものよりも別の部分でストレスが溜まることがほとんどですが、これは色々な人がいる大企業で働く上で受け入れなければならないデメリットの1つだと考えます。

 

 

総合的に見たら絶対にメリットが勝つ

デメリットも確かにありますが、大企業の研究職は絶対にメリットの方が勝つと思っています。

大企業の研究職に就いて得られることは非常に多いので、大企業の研究職は成長できない?という情報を鵜呑みにせず、ぜひ挑戦してみてください。

きっと「大企業の研究職に就けて良かった」と思っていただけるはず。

 

本記事で書いた内容が参考になったのであれば、是非「【Peing】企業研究者は「学会」という存在をどう見ているか?素朴な疑問にお答えします!」もご覧ください。

企業研究者が学会に臨む際にしていることや、どういった思惑で学会に参加しているのかなどまとめておりますので、下記リンクより是非どうぞ!

企業研究者は「学会」という存在をどう見ているか?素朴な疑問にお答えします!こんにちは、バイオ系企業研究者の@cryptobiotechです。 先日、Peingで以下の質問をいただきましたので記事にします(...