これから研究室配属されるんだけど、土日も実験しないといけないの?
土日も研究するメリット・デメリットに関して教えてほしい。
成果を出したいけど、できるだけ楽に成果を出す方法が知りたいです。
当記事では上記の疑問にお答えします。
本記事の内容
- 土日に研究室に入り浸ることのメリット・デメリット7選
- 研究室時代に誰でも簡単に成果が出せちゃう具体的な方法
修士で大学を卒業後、大手企業で研究をしているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
研究室時代には運良く筆頭著者論文を複数投稿でき、博士課程卒業に必要な論文数を超えました。
当記事では、研究で成果を出すために土日も研究室に入り浸るメリット・デメリットについて解説します。
また、成果を出しまくった先輩や自分の経験を振り返って「誰でも簡単に成果を出す方法」についてもまとめます。
「才能ないから研究辞めたら?」
と飲み会で先輩に言われて絶望した僕でもできた方法なので、才能がなくても誰でもできます。
ぶっちゃけこの方法を試していただければ、かなりの再現度で成果が出るかと。
当記事はサクッと3分程度で読めるので、是非ともご一読ください。
目次
土日に研究室に入り浸ることのメリット・デメリット7選
研究で成果を出すために、土日も研究室に入り浸るメリット・デメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 同世代よりも圧倒的な作業量がこなせる
- 規則正しい生活ができるようになる
- ボスからの評価が上がる
- 高負荷に体が慣れる
<デメリット>
- 研究以外のことに興味が無くなっていく
- 休日に「休む」という思考が消失する
- 周りから「狂人」呼ばわりされる
順々に解説していきますね。
同世代よりも圧倒的な作業量がこなせる
土日も研究室に来る最大のメリットは「同世代よりも圧倒的な作業量」をこなせることです。
仮に土日両方とも8時間研究室にいたとしたら、その間に研究をしていない人よりも16時間の差がつきます。
たった1か月で64時間の差、1年だと768時間にも及びます。
論文を1報全力で読むのにかかる時間が2~3時間だと思いますので、その768時間を全て論文に充てたとしたら年間250~350報読むことができます。
ほぼ1日1報論文を読む学生と、全く読まない学生。
どう考えても前者の方が早く成果を出せるのは間違いありません。
と思うあなたの気持ちも確かにわかります。
普通にやれば1時間で終わる作業に12時間かけてたら、どんなに作業しても意味ないですよね笑
僕も知り合いから「そんなにやらないといけないとか効率悪いんじゃない?笑」と言われたりしてました。
が、結局フタを開けてみたら、その言葉を口にした人達で僕より研究成果を出した人はいませんでしたね。
効率性を語るなら、僕よりも短い作業量で僕よりも成果を出していないとおかしい。
「効率性」という幻想に囚われて努力を怠った人間が成果を出せるほど世の中は甘くない。
特に、僕のような凡人ならなおさら。
土日に研究室に来て作業すると、凡人でも成果を出せる可能性がグンっと上がるので超絶メリットですね。
規則正しい生活ができるようになる
研究室に土日も来るようになると、規則正しい生活ができるようになります。
僕は基本的にめちゃくちゃ怠け者でして、家にいるとゴロゴロしたりスマホいじって時間を無駄にしてしまうマンです。
ただ、時間を無駄にしてしまったら死にたくなるくらい後悔するので、いかに家にいないかばかり考えています。
そんな時は、研究室にとりあえず行くとめちゃくちゃ生産性が向上しますよ。
研究室でゴロゴロしながらスマホはいじらないですし、プライベート空間ではないので適度に緊張感もある。
僕は土日に毎回カフェに行くお金がもったいないと思っていたので、研究室でコーヒー飲みながら本とか論文読んだりしてました。
自分を律しながら読書などの趣味に没頭したい時には、研究室という存在はありがたいと考えます。
ボスからの評価が上がる
別にボスからの評価を上げるつもりは全くなかったのですが、土日に研究室にいるとボスの評価がアップします。
僕は本や論文を読むために研究室に来ることが多かったのですが、ボスも土曜はよく研究室に来てました。
その時、ボスがたまに学生部屋をガチャッと開けて「お前何しているんだ?」って聞いてくるんですよね。
そこで「○○って論文読んでまーす」と言ったりすると、その論文に関するディスカッションが始まったり。
土日に人が少ない空間でボスと2人でディスカッションするって、実はかなり得るものがあります。
平日だとお互い実験やらアポやらで深く話せないことも多いですが、休日ならそういった用事もない。
論文の話をしていたのに、いつの間にか僕の研究テーマの進捗相談とかになってたりすることもありましたね。
その相談では非常に役立つコメントをいつも頂けていたので、自身の研究テーマを推進するのに大きく寄与してました。
こういった休日の議論を繰り返しているとボスも信頼してくれるのか、結果的に色々と新しい経験をさせてもらったりもできました。
土日に研究室に来ていると、ボスからの評価が微増していきます。
高負荷に体が慣れる
土日も研究室に来ていると、高負荷に対して動じなくなります。
ここでいう高負荷は、研究室で言うと「膨大な実験量」などが該当します。
ある程度成果を出すには一定以上の作業量は必要になりますが、作業に慣れていないと高負荷に心が折れます。
個人的には「若いうちに高負荷に耐えられる精神・肉体を創っておくべき」がモットーでして、身体が崩壊する一歩手前までよく作業してました。
どれくらいの高負荷に耐えられるか?という客観的基準を自分の中で持てると、社会に出てからも役立ちます。
それを経験できる簡単な方法が「土日も研究室に来てゴリゴリ作業する」だと思うので、土日の研究室さんは平日よりも優秀です。
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研究以外のことに興味が無くなっていく
一方で、研究室に来まくって土日も作業していると、世の中の時事問題などにめちゃくちゃ疎くなるのはデメリット。
「この間、こんな事件が起きたらしい」
「この間、アイドル総選挙で○○が1位獲ったらしいぞ!」
「同期のあいつに彼女ができたらしいぞ(!?)」
こういった話に、全くついていけなくなります…。
自分の精神が「研究」に侵食されていくのが嫌だという人は、土日に研究室へ来る回数を減らしましょう。
休日に「休む」という思考が消失する
今でも僕はこの思考が染みついてしまっているのですが、土日に研究室でゴリゴリ作業していると「休み方」を忘れます。
「今日は休みか~。何しよっかな」ではなく、
「今日は休みか~。どんな実験やろうかな」みたいなイカれた発想になり果てます。
今も「休みか。どんな論文読もうかな」と考えてしまうことがありまして、筋トレして肉体を鍛えながら論文で脳を鍛えるみたいな休日を過ごしてます。
「平日」と「休日」の境界線を見失いたくない方は、土日に研究室へ来すぎると危険です。
周りから「狂人」呼ばわりされる
研究室に土日も来て実験したり、論文読んだりしていると、研究室内で「狂人」と呼ばれることがあります。
この土日何してたの? ➢ 実験。
来週の土日は何するの? ➢ 実験。論文読む。
僕としてはマトモなつもりなのに、ふとした時に「あいつは狂人だからな」とか言われると、ちょっと悲しくなります。
「不夜城の主」とか「血税(ラボの電気代)使うな」とか「あいつは研究室から出たら死ぬ」
とかあられもない暴言を吐かれたくない人は、土日に研究室に来てはなりません。
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研究室時代に誰でも簡単に成果が出せちゃう具体的な方法
というわけで土日も研究室に行くことのメリット・デメリットを解説しました。
前項で解説したようなことを踏まえながら、さっそく「誰でも簡単に研究成果を出す方法」をご説明しますね。
研究室時代に誰でも簡単に成果を出す方法は単純で、人よりも圧倒的に作業するだけです。
より具体的に言うと、土日関係なく1日16時間くらい研究するだけ。
誰でも意志の力1つでできてしまう、超簡単な方法だと僕は考えます。
実際に僕も研究室時代、基本的に土日関係なく9時~25時くらいまで研究してました。
僕は院試前まではやる気が超なかった怠け者だったので、厳密に言えば2年半この生活を続けるだけですね。
もちろん研究室によっては修士では論文書かせてもらえないみたいな縛りもありますが、論文複数報に相当する成果は誰でも出せます。
僕は「才能ないから研究辞めたら?」とか、頑張っていても「やる気ないなら帰れよ」と言われるくらい効率性が悪い人間です。
多分あなたが僕と同じ生活をしたら、3年間で僕よりも多くの論文を絶対に書けますよ。
それくらい僕は才能がない人間なので。
子どもの張り合いみたいですが、周りの同期と比較して、
「今日はあいつよりも1報多く論文読んだぞ!」
「今日はあいつよりも1~2個多く実験した!」
こういった思考を持ち続けながら愚直に作業すれば、比較的に誰でも成果に繋がると思いますね。
特殊な装置も膨大な費用もいらない超簡単な方法なので、研究室で成果を出したいあなたは是非真似してみてください。
僕は「修士までの3年間で、学士~博士課程までの6年間に匹敵する作業をする」と決めてやってたら、本当に修士で博士課程の卒業要件を満たせました。
かなり再現度の高い方法だと自負していますので、あなたも是非ともどうぞ!
成果を出す人は基本的に土日も研究室に来ている【ラボの精霊になれ】
僕よりも圧倒的に成果を出す先輩たちの背中を見ていて思ったのは、やはり成果を出す人は圧倒的に作業しているなということ。
当然土日も来ていましたし、僕が妻とデートしている月1~2日の間もずっと実験していたのでしょう。
そりゃ勝てるはずがないです。
よく「量と質はどちらが大事か?」というクソどうでもいい議論が勃発しますが、成果を出す人は量も質も両方ずば抜けてます。
本当にできる人は二兎を追って、二兎とも得てます。
僕は「質より量だろ」と思ってしまう側の人間ですが、どちらかに偏っている時点で、まだまだ考え方が甘いと実感します。
研究室生活で絶対に成果を出したい人は、ぜひこれくらいやってみて「質」も追及してみてください。
絶対に僕以上の成果を創出できるはずですので。
というわけで当記事は以上です。
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ではではっ
研究室生活で徹夜を経験するメリット・デメリットについても書いています。
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