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SDGsで研究のトレンドに乗れているか確認しよう!【Sustainable Development Goals】

○自分の研究はトレンドに乗れているか?
○新規テーマのゴールは何を参考に決めればいい?
○SDGsってそもそも何?

 

本記事では上記の疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 研究にも活かせるSDGs(Sustainable Development Goals)とは?
  • SDGsが掲げる目標と日本の特化目標
  • SDGsを研究で意識するメリット

 

これからの研究トレンドを日々模索中の企業研究者@cryptobiotechです。

論文や特許だけでなく、日々世界で起きているイベント・事件などから将来性のあるテーマを考案&社内提案したりしています。

 

本記事では「自分の研究って本当に今のトレンドに乗れているの?」を客観的にどう確認すればいか解説します。

  • 研究者によって意見が違うのが困る。統一見解みたいなやつはないの?
  • 研究費を分配する権力を持った人が興味を抱いている分野を知りたい。
  • 各国の首相が宣言した「これから実現していく世界」「そのために力をいれていくべきこと」みたいなものはないの?

こんなことを僕も学生の頃にずっと考えていました。

本日はそれを満たす1つの指標「Sustainable Development Goals(SDGs):持続可能な目標」について紹介しますね。

※当記事は4~5分で読めます。
読み終わった後はあなたの研究テーマのゴールをわかりやすい形で伝える指標(≒武器)が手に入っているはずです。

 

SDGs(Sustainable Development Goals)とは?

約15年に1回制定される国際的な目標

グローバルな国際目標を表す図

SDGsは「先進国・発展途上国問わず、2016年から2030年まで取り組むと定められた国際目標」です。

参考情報:SDGsとは? イマココラボ(imacocollabo)

あくまで目標なので達成できなくても罰則があるわけではないですが、

世界各国がこのSDGsを達成するための政策を実施していきます。

 

これらは2030年までに達成したい目標ですので、我々研究者ができること/やるべきことは非常に多いです。

バイオさん
バイオさん
いま世界に無いものをゼロから創出できるのは科学者の仕事!

この国際目標は我々研究者にとっても他人事ではないので、ぜひ時間がある時にご覧くださいね。

MDGs(Milenium Development Goals)との違い

SDGsとMDGsの違い

2001年から2015年まではMDGs(Milenium Development Goals)というものがありました。

MDGsは、ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の略称です。

2000年9月、国連ミレニアムサミットに集まった147の国家元首を含む189の加盟国は、全会一致で「ミレニアム宣言」を採択しました。

宣言の中では、21世紀を迎えるにあたり、「平和で繁栄した公正な世界を作り出すこと」「貧困をなくすこと」などを目指し、国際社会が一致団結して取り組むことを表明しています。

この国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、ひとつの共通の枠組みとしてまとめたものが、MDGsです。

MDGsは、「世界の貧困を半減する」など8つの具体的な数値目標を2015年という期限内に達成することを目指しています。

引用元:MDGs(エム・ディー・ジーズ)とは

ただしこれは「国連の専門家が支援して実現させる途上国の目標」であり、先進国が成長する目標ではありませんでした。

 

一方、今回のSDGsは国連全加盟国が達成目標として掲げているものなので、

先進国も資金・人材・技術を投資してこの目標に取り組むようになっています。

 

言い換えれば、このSDGsには「日本が2030年まで取り組むこと」が記載されていると言っても過言ではありません。

この重点目標を把握しているのとしていないのでは、科研費などを申請する際に大きな差が生まれると僕は思っています。

コロぽち
コロぽち
でもお前、科研費申請したことないじゃん。
バイオさん
バイオさん
お代官様、学振申請でなんとか勘弁してくれませんか?

 

SDGsが掲げる17の目標

世界に向けて目標を掲げる女性

では具体的にSDGsにはどのような目標があるのでしょうか?

以下の17目標が2030年までに達成したい項目になります。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任、つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさを守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

これらが「2030年までに国際社会が達成すべき目標」です。

なお、さらに各目標ごとの詳細が定義されていますが、それを当記事で解説してしまうと膨大になってしまいます…。

それぞれの目標の詳細は、お手すきの際に以下をご参照ください。

参考情報:SDGsとは?(外務省)

 

日本が考える8つの優先課題

日本を代表する富士山の写真

このSDGsを加味して、特に日本が「優先課題と具体的施策」として掲げることはこちらです。

引用元:持続可能な開発目標(SDGs-エスディージーズ-)~入門編~

 

  1. あらゆる人々の活躍の推進
  2. 健康・長寿の達成
  3. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
  4. 持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備
  5. 省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会
  6. 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
  7. 平和と安全・安心社会の実現
  8. SDGs実施推進の体制と手段

 

上記はSDGsをさらに日本用に特化させたものですので、日本の研究者の方々は特にこれらを今後意識すると良いかと。

「その研究が将来何に役立つの?」とか「それってやる意味あるの?」と質問された時、非常に有効な回答になりますので!

 

SDGsを研究で意識するメリット

ここまでSDGsの紹介をしてきましたが、実際にこれらを知っておくと研究にどう役立つのでしょうか?

研究者がSDGsを頭の片隅に留めておくことのメリットは以下の3つを考えています。

  1. 誰にでも研究の重要性を伝えやすくなる
  2. 時代に沿ったテーマかどうか客観的視野が持てる
  3. 重要なキーワードなのにまだ知らない人が多い(先駆性)

順々に見ていきましょう。

誰にでも研究の重要性を伝えやすくなる

重要性を示す図

SDGsを意識的に活用すると、あなたの研究の重要性を理解してくれる人の割合が増えます。

なぜならSDGsは研究の重要性を推し量る客観的な指標になるから。

 

研究の重要性を示すには、もちろんあなたの主観も重要なのですが、

本当にそれは重要なの?なぜそう言えるの?」という疑問に切り返せる客観的な情報が必要です。

 

客観的な情報を求められているにもかかわらず、

いや、私がこう思うから重要なんです!

と主張しても「いや、その根拠を教えてほしいんだけど…」と思われてしまうでしょう。

 

しかしこのSDGsを知っていると、

  • この研究は世界が掲げている目標のうち、○○に対応しているテーマです。
  • このテーマが成功すれば、○○の分野が抱える▲▲の課題を解決できます。
  • ▲▲の課題が解決できればこんなサービス・商品にも繋がります。

といった感じで、説明しやすくなるんですよね。

「国際的に掲げている目標をターゲットにしています」といえば相手も納得するしかないので、

テーマ提案における第一段階はクリアできるでしょう。

コロぽち
コロぽち
そもそもやる意味ある?とは言われなくなるはずだぞ。
バイオさん
バイオさん
次のステップ「どうやってそれを達成する?」に持っていきやすくなるでしょう!

 

時代に沿ったテーマかどうか客観的視野が持てる

時代のトレンドを表す図

SDGsを理解していると、本当に自分のテーマが今の時代に合っているのかな?という不安をある程度解消することができます。

コロぽち
コロぽち
SDGsの内容は、少なくとも2030年まではニーズがあるってことだからな。
バイオさん
バイオさん
自分のテーマがどこに向かっているか把握するためにも役立ちますよ!

仮にあなたが自分のテーマに自信が持てていなかったとすると、

研究に対するモチベーションも下がってしまうと思います。

 

また、研究に対するゴールを明確に意識できていないと、

「もっとこうした方が良いんじゃない?」とか、

「そんなんじゃだめだよ。こうすべきだ」

みたいな意見に振り回されてしまう危険性があります。

 

それは「なんでこんなことやっていたの?研究コンセプトがブレブレ」という悲惨な結果を招くかもしれません。

 

しかしSDGsをしっかり認識できていれば、

最終的なゴールを変えずに研究を推し進めることができるでしょう。

 

重要なキーワードなのにまだ知らない人が多い(意識調査)

先駆的な発想を持った人が飛び出る

2018年に電通が全国10~70代の男女計1,400名を対象に実施した意識調査によると、SDGsの国民認知度は14.8%とのこと。

 

1.SDGsの認知度は14.8%。認知度自体はまだ低いものの、SDGs の17の目標テーマを提示した上での共感度の平均は73.1%と高く、理解が進めば今後のアクションにつながっていく可能性がある。

2.SDGsの17の目標テーマの中で、共感を呼ぶテーマ、企業に期待するテーマ、個人的に取り組みたいテーマは異なる。
①「水」「海」のテーマ ⇒ 共感を呼ぶ傾向
②「水」「エネルギー」「海」のテーマ ⇒ 企業に期待する傾向
③「健康」「つくる責任、つかう責任」「水」のテーマ ⇒ 個人的に取り組みたい傾向

3.SDGsの認知者は情報感度・年収とも高く、新しい製品などを積極的に生活に取り入れている。

引用元:電通、「SDGsに関する生活者調査」を実施

 

SDGsは非常に重要なキーワードでありながらもまだまだ国民普及率は低いです。

 

バイオさん
バイオさん
本当は「研究者でこの言葉を知っている方がどれくらいいるのか?」というデータが良かったのですが…

 

仮に研究者でもSDGsを知っている割合がこれくらいだとすると、

この言葉を意図的に活用できる研究者とそうでない研究者では「研究のゴール設定」の妥当性に違いが出てくると思います。

 

もしあなたが当記事で「SDGsという言葉を初めて聞いた」のであれば、

まわりの研究者が持っていない&重要な情報を手にしたと考えて問題ないでしょう。

 

これからの研究は「ゴール」を明確にすることが必要

研究にゴールを設定する旗

というわけで本記事は以上となります。

SDGsを意識した研究テーマ設定ができるようになれば、

  • とてもじゃないが飲めない水を、科学の力で飲めるようにする
  • 病気で食事できない人を、科学の力で食べられるようにする
  • 今の技術では救えない命を、科学の力で助ける
  • 「遠くに行ってしまった孫に会いたい…」と思う人たちを、科学の力でコミュニケーションできるようにする

といった社会課題に即したテーマを提案しやすくなります。

 

「いまできないことをできるようにする。では、今できないことって何?」

これを普段から考えていれば、自分の研究が行き着くゴールもきっと見えてきます。

 

どんなに実現からほど遠い基礎研究をしていたとしても、ゴールを思い描くのはとても重要なこと。

自分の研究で変えられる世界を明確にイメージできていると、研究のモチベーションも上がります!

ぜひSDGsを活用して、普段から研究の「ゴール」を意識してみてください。

それでは、また!

 

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くりぷとバイオ
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研究を一生続けていくため、まずお金の不安を解消すべく副業を始めた20代科学者。 旧帝大を修士で卒業後、大手企業で基礎研究職に従事。 研究室時代はストレスで心身を病みながらも日夜実験に取り組み、運良く筆頭著者論文を複数投稿することに成功した苦労人&棚ぼたマン(自称)。 暗号資産の面白さ・可能性に惚れこみCoinMarketCapの銘柄を全部調べた経験あり。