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企業研究者は「学会」という存在をどう見ているか?素朴な疑問にお答えします!

こんにちは、バイオ系企業研究者の@cryptobiotechです。

先日、Peingで以下の質問をいただきましたので記事にします(/・ω・)/

 

コロぽち
コロぽち
確かに学生の頃は自分もそう思ってたな~
バイオさん
バイオさん
(否定しないけど、犬って学生になれないよね…?)
  • 企業研究者はどういったモチベーション&心構えで学会に参加しているのか?
  • なぜ企業研究者は学会でそこまで発表しないのか?
  • 発表したとしても宣伝のような結果だけでサイエンス的に深みがないのはなぜ?
  • どうして企業研究者は若手研究者(例:学生)と熱く話さないのか?

 

理系学生やポスドクの若手研究者の方にとって、企業研究者に自分の研究の良さを知ってもらうことは、研究資金獲得にも繋がるチャンスですよね。

でも企業研究者ってどんなことを求めていて、どんなことを考えているのかを把握しておかないと、せっかく意気込んで研究を伝えたのにそこまで興味を持たれない…ということにもなりかねません。

 

そこで、この記事では「企業研究者が学会という存在をどう見ているか?」について書いていきます。

 

この記事を読んでもらえれば、企業研究者の心理が理解できます

ぜひそれを活かして、企業研究者の興味を引ける研究者を目指しましょう。

 

この記事はこんな方におすすめ
  • 企業研究者が「学会」をどう捉えているのかを知りたい方
  • なぜ企業研究者は「学会」で控えめなのか?を知りたい方
  • 企業研究者に自分の研究をアピールしてみたい方
  • 研究室所属の理系学生の方

 

企業研究者の学会参加時のモチベーション&心構え

学会参加時のモチベーション

「新しい繋がりを創りたい」

「自分の研究成果を世の中に知ってもらいたい」

「当社はこんな研究をしています、と普及したい」

と考えています。

 

学会はただ自分の研究を発表する場だけでなく、新しいコネクションを創る場でもあります。

これは学生やポスドクの方でも考えていることです。

企業研究者と言えど、ここのモチベーションに違いはありません。

 

学会参加時の心構え

国内外の学会関係なく僕が学会に参加する際には、必ず以下のことをやってから学会に臨みます。

 

1.  学会プログラム配布後、記載されている全ての発表内容に目を通す。

 

2.  自分が興味深いと思った発表にマークをつける

 

3.  自分が興味深いと思った発表の中から、自分の業務に直結すると感じた発表にさらにマークをつける

 

4.  それらの発表を行う研究室情報を調べる。

 

5.  4.までやって「やはりこの発表は聞く価値がある」と思ったら、学会要旨を参考にしながらどんな発表かをある程度予想する。

 

6. 1発表あたり質問を最低でも3個は考える

 

7. 「この発表を行う研究室とは確実に共同研究が組める」と感じた場合、学会前にメールを送り、当日のお昼や学会終了後の夜に研究の話をさせていただけないかお願いする

バイオさん
バイオさん
僕だけでなく、企業研究者はこれくらいのことをやってから学会に臨んでいるはずです
コロぽち
コロぽち
(こんなにやるの?研究者って頭おかしいんじゃ…)

 

企業研究者は入念な学会準備をしている

企業研究者が学会に参加する際には、実はかなりの予習をしていて、基本的には自分の中で「これを聞こう!」と決めた発表にしか興味がありません

内容を事前に全て見ているので、聞くべき発表を聞き逃してしまうことはめったに無いんですね。

学生の皆さんは、学会参加時にどのようなマインドセットで臨まれていますか?

控えめだと思われがちな企業研究者は、「次なる研究の種探し」に全力を懸けてますよ!

 

 

なぜ企業研究者は控えめな発表しかしないの?

これは企業の機密上どうしようもないことなんです…。

個人的にはもっと踏み込んだ所までディスカッションしたいという気持ちはあるんですが、秘密保持契約を結んでいない方とは研究の話が深くできないためです。

 

コロぽち
コロぽち
企業研究者もめんどくさいんだなあ
バイオさん
バイオさん
そうだね…。機密保持という点ではアカデミアよりもかなり厳しいよ。

 

 

企業研究者は熱いトークや議論をしないの?(特に学生と)

結論を先に申し上げると、企業研究者も学会で熱いトークやディスカッションをめちゃくちゃしています

 

コロぽち
コロぽち
え!?でもそんなイメージ全くないぞ!?
バイオさん
バイオさん
僕も企業研究者になってみて、その理由がやっとわかったよ。学生さんにとっては少し厳しい現実だけど…

 

企業研究者にとって学会とは、少なくとも「学生と話す場」ではない

研究職を目指す学生にとって、大手企業の研究者って憧れの存在ですよね。

僕も学生の頃は、大手企業研究者の方といかに知り合いになって、いかに自分の研究の良さを伝えるかをせっせと売り込んでいたのを覚えています。

でも企業研究者の方からはそんなに興味を持ってもらえずに悔しさを感じていました

 

でも自分が企業研究者になってみて、その理由はよくわかりました。

企業研究者は「自分から積極的に学生と仲良くなる理由が無い」のです。

 

なぜなら、学生は企業との共同研究になり得る独自技術を持っていないからです。

面白い発表を学生が行っていたら、その学生に質問するよりも、その研究室の教授陣にお話を伺ったほうが良いと企業研究者は考えます。

 

バイオさん
バイオさん
もちろんその研究自体は学生さんが一番詳しいですが、共同研究の可能性を考えると、最初から教授陣の先生に質問した方が効率が良いんです…

 

仮に、学生の段階で企業研究者に興味を持ってもらうためには、やはりそれ相応に凄いことをする必要があります

 

例えば若手会の学生代表とかでしょうか?(多分その担当になるのは博士課程の学生さん?)

修士で興味を持ってもらうとしたら英語論文を何本か持っているなどでしょうか。

英語論文があると後から検索して調べることができますし、企業側としても社内に紹介しやすくなります

 

企業研究者も学会でかなり熱いトークを繰り広げているが、それは一流ラボの方々とだけ

熱いトークになるのは企業側が事前に連絡を取った先生とディスカッションしている時です。

もしあなたが研究の相談を誰かにしたいとして、それを相談するなら、自分よりも圧倒的に研究者としてのレベルが高い人を選びますよね。

有益なアドバイスをもらえる可能性が高いですし、自分の力不足を改めて実感してモチベーションアップにも繋がる。

 

これを考えると、残念ながら学生との熱いトーク・ディスカッションにはなりにくいです。

 

コロぽち
コロぽち
確かにこれは言われてみるとその通りだけど…実力主義って感じで嫌だなあ…
バイオさん
バイオさん
そうだね…それは未来の学生さんのためにならないし、僕はできるだけ積極的に学生さんと話すようにしているよ。

 

 

まとめ

記事の要約
  • 企業研究者は学会前から入念に準備をしている
  • 企業研究者にとって学会とは、少なくとも「学生と話す場」ではない
  • 企業研究者も学会でかなり熱いトークを繰り広げているが、それは一流ラボの方々とだけ

 

いかがでしたか?

この記事で企業研究者に対するイメージが変わった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

企業研究者は確かに効率を意識しているゆえに、学生さんとお話する時間は少なくなってしまいがちです。

でも学生さんから話しかけてくれたら嬉しいと思う面もありますので、「話しかけて大丈夫かな…」と悩む前に気軽に話してみてくださいね。

 

バイオさん
バイオさん

Peingで質問くださった方、誠にありがとうございます。皆さんからのご質問、これからもドシドシお待ちしております!

 

 

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