■希望する研究室にどうしても入りたい。
■可能性を上げるために配属前からやっておけることは?
こんな疑問にお応えする記事を用意しました。
ここで解説する『研究室に入る前に学部生がやっておくと良いこと』を把握してもらえれば、『希望する研究室に入れる確率』がアップするでしょう。
なぜなら当記事では実際に人気ラボに配属できた自分が「配属前にやっておいて良かった」と思うことを全力解説するからです。
そして同時に「これやっておけば良かった」と後悔したことまで全部ぶっちゃけます。
研究室配属は自分の研究人生に大きく影響を与える、かなり重要なイベント。
ぜひ当記事を読んで希望する研究室に配属するためのノウハウを蓄積していってくださいね。
なお当記事は2~3分で読めるので、ちょっと時間ができた時にでもご覧いただければ嬉しいです。
なお、研究室配属に関する極意をまとめた記事もございます。
研究室選びで絶対に失敗したくないという方は是非ご覧ください。
関連記事 「研究室がつらい」とならないために読むべき研究室選択に関する極意
目次
研究室に入る前に学部生がやっておくと良いこと5選
希望の研究室に配属されるために、学部生のうちにやっておくと良いと思うことは以下の通りです。
順々に説明していきますね。
試験勉強(直前の鬼勉強でも可)
希望の研究室に入るために、試験勉強はしっかりしておきましょう!
大学や学部で方法が異なりますが、研究室配属先を決定する際にはGPA(Grade Point Average)で上位者から決めるケースがあります。
例えば九州大学附属図書館が発表している情報では、以下のように研究室を決めるケースも。
私の場合は,3年後期に第3希望まで用紙に記入して提出し,GPAが高い人から順番に希望の研究室に配属されるという決め方でした.
そのため,GPAが低かった人は希望の研究室に行けず,希望していなかった研究室に配属されました.
しかし,研究室配属先の決め方は学部や学科,さらには,年度毎にも変わる場合があり,一概には言えません.
とはいえあなたが「別に自分は入れればどこでもいいや」と思っているのであれば、確かに勉強する気が起きない気持ちもわかります。
研究室配属されるまではのんびりと過ごしたいですよね。
ただ配属を意識し始めるとわかるのですが、「人気のない研究室」が毎年出てきます。
なぜ人気がないかと言うと、たとえば研究室の雰囲気が良くなかったり、指導教官によるアカハラが横行していたり、異常なほど研究室の拘束時間が長かったり…。
こういった研究室に入ってしまうと心身ともに辛いですし、途中で病んでしまって大学を辞めざるを得ないケースもあります。
実際に、適当に研究室を選んで精神を病み、いなくなってしまった人を何人も見てきたので「地雷研究室」は徹底的に避けるべき。
僕は「研究室配属に対してこだわりがない学生」ほど、しっかりと試験勉強して良い成績を取っておくべきと考えます。
良い成績さえ取っておけば、いざ「楽な研究室が良い」と思った時に優先権が与えられますからね。
GPAが悪かったら問答無用で希望研究室への挑戦権がはく奪されるので、直前の鬼勉強でも良いので試験勉強はしっかりとするべき。
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配属前に「希望する研究室」の先輩に話を聞く
自分の先輩や同期のコネを使って、自分が希望する研究室の先輩に『希望研究室のリアル』を教えてもらいましょう。
- (学生の)研究室のコアタイムは?
- 研究室の雰囲気は?上下関係は?
- 指導教官(教授、准教授など)の性格は?
- 研究室生活で大変だと思っていることは?
- 修士課程でも論文が書けるか?(超大事)
- 研究室内での直近の就職先は?
- 博士課程に進学する学生の割合は?
- 研究費はどれくらいもらっているのか?
配属前にたくさん情報を仕入れておくと、安心して希望研究室を決めることができますよ。
ちなみに学生実験に話を聞きまくるのは本当にオススメでして、「君は誰?」状態でも色々なことを相談可能。
さらに学生実験で質問して顔を覚えてもらえれば、その後もフランクに質問しに行く関係が構築できます。
学生実験は『研究室のリアル』を聞く場、だと思うので遠慮なく聞かないと損ですね。
遠慮ゼロで聞きましょう!
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配属希望する研究室が出している最新論文を読む
僕が配属前にしっかりやっておけば良かったと後悔しているのは、「希望する研究室の最新論文を何本か読んでおけば良かった」です。
研究室のホームページを見たり先輩の話を聞いても、詳細な研究内容がイメージできていなかったんですよね。
配属前に最新論文を読んでおけば、間違いなくその研究室が今取り組んでいる研究が理解できます。
しかも配属前に論文を読んでおけば、もし研究室配属が面接で決まる場合、指導教官へのアピールにもなります。
僕は研究室に配属されてから英語論文を読み始めたのですが、あまりの難解さに研究が嫌いになった側の人間です笑
でも論文を何とか頑張って読み進めていくうちにわかったこととして、論文を読むのに大事なのは才能でもなんでもなく「慣れ」。
論文は最初の2~3報を読むのがめちゃくちゃしんどいので、配属前からその抵抗感をなくしておくと後が楽ですよ。
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希望する研究分野のニュースを調べてみる
研究室配属の前から『科学ニュース』を見る習慣をつけておくと、研究に対するモチベーションが高まるのでおすすめです。
研究室によっては配属されてすぐ激務生活が始まるケースもあり、「研究の意義」を理解せぬまま激務になると精神的ダメージが本当に大きい。
「なぜ自分はこんなことをしているのか…」と日々自分自身を疑いながら生活するハメになります。
一方で、『科学ニュース』を日々読む習慣を身に付けておくと、配属後に自分がやる研究内容を事前にイメージしやすい。
僕が普段参考にしている科学ニュースサイトをまとめた下記記事を参考にしてもらって、試しに科学ニュースを調べてみてください。
「自分の研究はこういった応用先があるのか」とイメージできるのは、研究へのモチベーションを高めてくれますよ。
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配属前に希望する研究室を見学する
これは研究室配属の前に絶対にしておくべきでして、希望する研究室の指導教官と直接話すチャンスです。
研究室見学は基本的に、その研究室のトップである教授に連絡すると思いますが、ボスが直々にラボを案内してくれるのは貴重。
ボスが『いまどんな研究をしているか』を直接教えてくれますし、研究室内の実験機器なども解説してくれます。
「教授にメール依頼するの何か怖いな…」
「変なメールをしてしまってマイナス印象を与えてしまったらどうしよう…」
と、もし心配しているのであれば、その心配は今すぐゴミ箱シュートしておきましょう。
学部生がビジネスマンのようにかしこまったメールを打てるわけがないと、ボスは当然把握しています。
それなりに敬語が使えているのであれば、ある程度の無礼は普通に許してくれます。
もしどうしても不安なら下記のようなビジネス書を一冊買って、その内容を真似すればOK。
こういったビジネス書は社会人になっても使えますし、手元に置いておくと「暗記せずに使える」ので、一冊持っておくのが吉。
研究室見学は『ボスの性格・雰囲気』を知る良いチャンスなので、積極的にお願いしていきましょう!
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研究室に入る前から配属を意識して、周りよりも一歩先に行こう
上記で紹介した『研究室に入る前に学部生がやっておくと良いこと』を理解してもらえれば、希望する研究室に入れる可能性はグッと上がるでしょう。
最後にもう一度内容をまとめておきますね!
研究室に入る前に学部生がやっておくと良いこと5選
学部生の頃から「希望する研究室に入るにはどうしたら?」と意識して行動できる人は少ないと思います。
だからこそ周りよりも早めに行動しておくことで配属決めでも優位に立てますし、就活でもその考え方は活きます。
ぜひ自分が希望する研究室の切符を手に入れるための行動を、今から始めてみてくださいね。
研究室配属は、自分の人生に大きな影響を与える重要イベントです。
というわけで当記事は以上になります。
ではではっ
研究室配属前に知っておきたいことをまとめた記事はこちら!➢「研究室がつらい」とならないために読むべき研究室選択に関する極意
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