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仮想通貨イーサリアム(ETH)の技術仕様ERC20, ERC223, ERC721とは?解説します!【初心者向け】

 

今回はイーサリアムのトークン技術仕様であるERC20, ERC223, ERC721に関して、初心者の自分でもわかるようにまとめていきたいと思います(/・ω・)/

そもそもイーサリアムとは何か?という総説は以下のサイトが非常に詳しいのでそちらを参照にしていただければ。

【イーサリアムとは?総集編】仮想通貨/ブロックチェーン技術仕組み/変遷

引用元:https://consensysmediajapan.com/3429.html#chapter-5

 

そもそも仮想通貨の「トークン」って?

仮想通貨の「トークン」は楽天ポイントやAmazonポイントなどの電子貨幣と似ています

これらは突き詰めると電子データでしかありませんが、実際には「日本円」と同様にモノを購入したり、サービスに活用できると保証されている代替通貨ですよね?

もちろん楽天ポイントはAmazonでは使えないというように、代替通貨を発行した企業や機関などのサービス下でしか使用することはできませんが。

仮想通貨の「トークン」もこれらと似た概念で、そのトークンを発行した仮想通貨が提供するサービスやモノと交換可能な貨幣と考えてよいでしょう。

でも例えば楽天ポイントでは「楽天ポイント20, 楽天ポイント223, 楽天ポイント721」のようにポイントが複数に分かれていないですよね?

なぜイーサリアムは3つに分かれているのでしょうか?

3つというよりもこの数字の意味は?

その理由とこれら3つの技術仕様を以下で説明していきたいと思います(=゚ω゚)ノ

ERCとは?

ERC20, 223, 721とか語る前に、ERCってそもそも何?ということをご説明します。

ERCとはEthereum Request For Commentsの略で、イーサリアム上のブロックチェーン上で動作するアプリの仕様を標準化させるための文章を指します。

上記の文章を読んでも何言ってんだ?というように感じる方がほとんどだと思います。僕も最初はさっぱりでした。

要はモノづくりの基準を決定するために作成された公文書(ルール)とお考えいただければよいでしょう。

お酒を例に考えてみよう

そもそも「お酒」はどうやってお酒と定義されているのでしょうか?

アルコールが入っていることはなんとなく皆さんもおわかりだと思いますが、では何%からお酒と定義して良いのか?

発泡日本酒愛好会のHPによると、お酒の定義にはこうあります。

【酒税法第2条第1項】
この法律において「酒類」とは、アルコール分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることができるもの(アルコール分が90度以上のアルコールのうち、第7条第1項の規定による酒類の製造免許を受けた者が酒類の原料としてその免許を受けた製造場において製造するもの以外のものを除く。)又は溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む。)をいう。

これによるとアルコールが1度以上の飲料は「お酒」になるようですね。

この定義は一体どうやって決まったのか?

今でこそ我々は「お酒には税金がかかるんだー」ということをなんとなく理解していると思いますが、この日本が設けた酒税法だって政府が簡単に制定できたものではありませんでした。

そもそもなぜお酒を法律で規制する必要があったのでしょうか?

酒税法が定められた理由を詳しく知りたい方は以下のサイトを参考にしていただければと思いますが、酒税法を制定するに至った背景には、お酒をめぐる様々な問題が発生していて、それらを解決するために多くの議論がなされていたことがわかります。

酒税の世界 明治時代に自家醸造が禁止された理由とは?

引用元:https://kurihara-office.com/160914jikajyozou-meiji-history

 

全てのルールは、必ず様々な議論がなされて改善されていく

上記はお酒の例ですが、全てのルール(憲法や法律など)は作成されたらそれで終わりではなく、時代の移り変わりとともに様々な議論を重ねて”改善”していく必要があります

そうしなければそのルールは時代と共に”形骸化”していき、むしろ現代の常識とは大きく乖離したものになってしまう危険性があるからです。

イーサリアムの技術仕様も日々議論されて改善されている。その結果がERC20, ERC223, ERC721

もちろんそれはイーサリアムに関しても同様です。

最初にイーサリアムという仮想通貨の概念を生み出してから現在に至るまで、時代背景は大きく変わってきています。

仮想通貨を持つ人が増えたことによる通信量の増加、ハッカーPCの性能が向上することによるハッキングリスクの増大などです。

これらのような課題が世の中に出続けているため、イーサリアムも常に改善、進化し続けていく必要がある。

進化し続けるためには、日々人間が議論を重ねていくことが不可欠です。

何が足りていないのか?

どうすればもっと良い仮想通貨にできるのか?

そういった議論を重ねてアップデートされてきた結果がERC20, ERC223, ERC721とお考えいただければよいでしょう。

これらはある意味、イーサリアムの進化の結晶のようなものですね。

ERC20とは?

そもそもなんで20なの?

ERCとして公開された技術仕様に関する文章は、まず「単なる問題定義」から始まります。

「イーサリアムのここ、致命的な問題あるよね?直した方がいいんじゃない?」という感じですね。

その提案が技術の改善・進歩に有用なものと判断されれば議論が進み、最終的にはEIP(Ethereum Improvement Proposals:イーサリアム改善プロトコル)として採用されます。

このEIPの20番目に議論された内容が「トークン仕様」に関してであり、これがEIP20として採択されてできた技術仕様がERC20と呼ばれています。

EIP/ERC20に関して、より深く知りたい方はこちらをご参考ください。ERC-20 Token Standard

今の自分では残念ながらコードの本質を理解するレベルには全然至っておりませんので、リンク先の説明はできませんが…|д゚)

ERC20は何を可能にしたのか?ー①

様々な価値(サービス・モノなど)を提供するトークンが作成しやすくなりました

例えるなら、SuicaのようなICカードを普及させるための技術と、それを正しく使うためのルールが揃ったという感じでしょうか。

ICカードが「日本円」の代替として電車賃の支払いに使えるようになったのは、誰かが革新的技術を創り出し、それを日本政府や日本国民が受け入れるようになったからです。

そしてその技術とルールのおかげで、例えばセブンイレブンは「nanaco」を、auは「au wallet」を、楽天は「楽天Edy」を、イオンは「WAON(ワオン)」を創り出せるようになりました。

様々な企業が自分のサービス圏で使える電子貨幣を生み出せるようになったわけですね。

ERC20はまさに上記例のようなことを仮想通貨で実現可能にする「技術とルール」と言えます。

余談ですが、高妻さんブログ「ブロックチェーンエンジニアとして生きる」ではERC20に基づくトークンの作り方をわかりやすく教えてくださっています。

自分でERC20トークンを作製したいという方は、よければ足を運んでみてくださいね(/・ω・)/

ERC20は何を可能にしたのか?ー②

異なるトークンを同一ウォレット(MyEtherWalletなど)に保存できるようになり、取引所はトークンのアドレスだけで上場させることが可能になりました

取引所さえ認めれば自分が創り出したERC20トークンも上場させることができる。これはすごいことだと思います。

このトークンのデメリットは?

間違ったアドレスに送金してしまうと、二度とその送金した仮想通貨を取り戻すことができないということです。

2017年12月27日現在、失われたERC20トークン例は以下の通りです。

How much ERC20 tokens are currently lost (27 Dec, 2017):

QTUM, $1,204,273 lost.

EOS, $1,015,131 lost.

GNT, $249,627 lost.

STORJ, $217,477 lost.

Tronix , $201,232 lost.

DGD, $151,826 lost.

OMG, $149,941 lost.

引用元:https://github.com/ethereum/EIPs/issues/223

これはあくまで一例ですが、これまでに数億円規模のERC20トークンがネットの闇に飲まれているということですね…恐ろしや…。

このトークンを利用した仮想通貨の例は?

Etherscanというサイトによると、この記事作成時には66870種類のERC20トークンがあるそうです。

多すぎてもう調べ切れませんね。

トップ5はこんな感じでした。(2018年4月8日現在)

今後さらにERC20トークンが登場してくるのは間違いありません。

それらによってどんな世界がもたらされるのか、とても楽しみです。

 

ERC223とは?

このトークンはERC20と比べて何が優れているの?

ERC20トークンの誤送金による資産の消失を防ぐことができると言われています。

間違った送金先に仮想通貨を送ってしまっても、元の送り主のもとに仮想通貨が戻ってくるという機能を実装させるための技術仕様(token Fallback)です。

2017年3月5日にERCで提案された新仕様で、これも223番目に提案されたからERC223となっております。

このトークンのデメリットは?

まだ”Drafts(草稿案)”状態で正式に承認されたわけではないことです。

機能としては素晴らしいのですがまだまだ修正されていく可能性があるため、現状では正式承認されているERC20を活用する仮想通貨が多いです。

このトークンを利用した仮想通貨の例は?

DOGECOIN

NANJCOIN

BitDice

ERC223が正式に採用されていない中でトークンとして用いるのは中々チャレンジングですね。

ERC223トークンを活用する仮想通貨はどういったものなのか?

ということに興味があるので、これらもそのうち調べてみようと思います。

ERC721とは?

ERC721は2017年9月20日に提案された、ERC20とERC223とは別の可能性を秘めた機能を追加するための技術仕様(721番目のERC)です。

このトークンはERC20, ERC223比べて何が優れているの?

NFT(Non-Fungible Token)と呼ばれるトークン機能を有している点です。

Fungibleとは「代替可能」という意味を持ちますのでNFTは「代替不可トークン」ということになります。

その前に、Fungible Tokenって何?

例えば、僕が持っている1万円と他の誰かが持っている1万円は、製造番号がゾロ目のようなプレミアでもない限り、基本的には「1万円」という同様の価値を持ちます。

どちらの1万円を使ったとしても、1万円に相当するモノやサービスを手に入れることができます。

これは仮想通貨で置き換えても同じことです。

日本人の僕が持っている1BNBと、他の国の人が持っている1BNBは同じ価値です。

このように所有者や所有場所に依存せずに等価値を維持するトークンは「代替可能(Fungible)トークン」として定義できます

 

じゃあNon-Fungible Token(NFT)って何?

様々な意見があると思いますが、個人的には「権力・影響力など形がないものや芸術作品のように、”その価値を簡単に定義できないもの”に価値を付けるための技術仕様」だと考えています。

例えばスマホゲームを例に考えてみましょう。

最近のスマホゲームはクオリティも高くて、キャラクターデザインもかっこいいキャラ・かわいいキャラが多いですよね。

これらのイケイケなキャラをゲットするために数十万円を課金するという話があるほど、スマホゲームは人々を夢中にさせています。

ここで考えてみていただきたいのは2つ。

①:仮にそのキャラをネット上で売買するなら、そのゲットしたキャラクターにはどれくらいの価値があるのか?ということ。

②:そのキャラクターが本当にその価値を持っていることをどうやって担保するか?ということ。

①に関してはオークションシステムを導入すれば、そのキャラクターの潜在的価値を推察することが可能でしょう。

でも②は難しいと思いませんか?

だってそのキャラクターが仮に「世界で100体」しかいないというプレミアキャラクターだったとして、その言葉が本当だという根拠はどこにあるんでしょう?

スマホゲームのバグでキャラが無限増殖したりすることもありますし、せっかく買ったのに、後々のバグでそのプレミアキャラクターが無限増殖してしまったらそのキャラクターの価値は一気に無くなってしまいますよね?

NFTはこういった電子データに「製造番号」のようなものを付与し、それが本当に100体しか無いということを保証してくれる機能と言い換えることができるでしょう。

イーサリアムがもつ「スマートコントラクト」という機能があれば、「誰が、いつ、いくらで購入したのか」という所有権情報をブロックチェーン上の取引履歴に残すことができます。

もし取引履歴に残っていない人がそのプレミアキャラクターを使用していたり、売買していた場合、不正を行っているとみなすことができるわけです。

この機能を使えば、作家が書いた電子書籍や、画家が描いた電子絵などが複製されて世の中に大量流出してしまうリスクを防ぐことができる

これは今までのネットでは実現し得なかった素晴らしい技術だと思います。

このトークンのデメリットは?

まだ”Drafts(草稿案)”状態で正式に承認されたわけではないことです。

ERC223と同様ですね。

 

このトークンを利用した仮想通貨の例は?

CryptoKitties

ブロックチェーン上で自分だけのオリジナル猫を育成するゲームです。

このゲーム上では猫を売買するか、2匹の猫を交配して新しい種類の猫を生み出すかという2つのことが可能で、自分が所有する猫は自分と所有権が紐づけられています。

交配などで生まれた猫はまさに自分だけのオリジナル猫であり、その猫のデザインが優れていればこのゲーム上で高く買ってもらえる可能性もある。

たまごっちやデジモンで育てたキャラクターを売買できるというイメージですね(懐かしい…)。

 

まとめ

  • ERC:モノづくりの基準を決定するために作成された公文書(ルール)。イーサリアムの技術仕様を決定づける非常に重要なモノ。
  • ERC20:20番目に議論された「トークン仕様」を決定づける重要な技術仕様。ただしこの仕様で作製されたトークンは「送金ミスによる資産消失」のリスクがある。
  • ERC223:223番目に議論された「送金ミスによる資産消失」を解決できるERC20の上位仕様。ただし、まだ正式承認はされていない。
  • ERC721:721番目に議論された「代替不可トークン(NFT)」という新しい方向性を提示する技術仕様。ただし、まだ正式承認はされていない。

 

参考情報

この記事を作成する際には、以下の記事を参考にさせていただきました。

この場を借りて深く御礼申し上げます。

【5分でわかる】トークンとは?仮想通貨との違いも分かりやすく解説

What are ERC20 and ERC223 tokens?

Ethereum Price Analysis – Technicals strongly suggest new all time highs

仮想通貨イーサリアムの技術標準 ERCとは何か?ERC-20,223,721の違い

Ethereumトークン規格のERC20,ERC223,ERC721について

Ethereum上で猫を育てる「CryptoKitties」最高落札額は1300万円、運営報酬は2100万円 ~仕組みとビジネスモデル~

ERC721とは?Ethereumの規格とその種類

 

追記

追記はまだありません。

興味深い情報が出てきたら随時更新していきます。

 

※最後まで読んでいただきありがとうございました。

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