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ScienceToken | 科学に根付く旧式システムを根底から覆す仮想通貨とは?

こんにちは、バイオ系企業研究者の@ResearchKasouです。

仮想通貨のScienceTokenに関して解説していこうと思います(/・ω・)/
いち科学者としてこの仮想通貨が目指す世界には非常に好感が持てます。

ScienceTokenとは?

ScienceToken(ST)とは、SCIENCEROOTという団体が開発しているScienceroot ecosystemと呼ばれるプラットフォームで使用できるEthereum(ETH)ベースのトークンです。

SCIENCEROOTはブロックチェーン技術を活用して「研究者や学術機関のニーズ(資金獲得、研究アイデアの議論相手・共同研究者の発掘、効率的な論文出版など)」を1つのプラットフォームに統合することを目指す団体です。

 

 

科学界に根付く旧式システム(≒課題)とは?

SCIENCEROOTは以下のことを「科学界に根付く非効率で時代遅れなシステム」だとしています。

多くの研究成果は有料ジャーナル誌によって閲覧が制限されている

これは科学を職業にしている方は誰しもが思うポイントでしょう。超有名ジャーナル誌には御三家と呼ばれる「Nature, Science, Cell」が君臨しておりますが、Natureasiaによると、例えばNature誌は年間購読料が個人で¥55,030です。

これでNature関連誌が全て読めれば「まあいいか」となるかもしれませんが、Nature Biotechnologyは年間購読料が個人で¥43,200、Nature Chemistryは年間購読料が個人で¥20,400と、関連誌ごとに追加徴収があります。

大学や企業で研究をする個々人から見たらジャーナル閲覧費用は大学・企業側がまとめて払ってくれているので、年間当たりどれくらい負担してもらっているのかはわかりません。でもNature関連誌だけでこれだけありますからね…。1つのジャーナルで年間数万×人数分かかるとしたら、有名ジャーナル全部を購読していたら一体いくらになるんでしょうか。

 

論文執筆者やレビュワー(論文査読者)に報酬が無い

論文投稿にはかなりの時間を必要とします。執筆自体も数か月かかることは当たり前、研究を進めながらだと一年くらいかかってもおかしくありません。

論文を執筆し終えたとしても、次は論文の査読が待っています。執筆者の研究分野に近い研究者(大体は准教授・教授クラス)の方々が投稿先の出版社から数名選出され、その方々は「無償で」論文を評価します。

この無償で論文を評価するというシステムは本当に科学界の闇だと個人的に思っています。ただ論文をパラパラと読むのではなく内容を精査しないといけないわけですから、いくら教授クラスといえど相当な時間を割かなければなりません。

さらにこの査読をくぐり抜けて無事に投稿できるようになっても、最後の関門である「出版料」が待っています。

この出版料はジャーナル誌によって様々ですが、安くて数万、有名ジャーナル誌だと数十万要求されることもあります。ジャーナル誌側からしてみたらウハウハですね。

 

再現性問題

「STA●細胞はありまぁす!」で日本国民の皆さんは理解したかと思いますが、論文というものは基本的に「再現性」が取れませんいくらなんでもあそこまでの捏造は珍しいですが…。

ある論文のデータを再現するには当然その実験方法に書かれている実験機器や試薬を全部揃えなければなりませんが、そのコストや再現性実験にかかる時間などは「その論文に疑問を抱いたものが負担する」というのが科学界の現状。

「あの論文は再現性が無い!捏造だ!」と主張しても受け入れられないことすらある。

「悪を断罪したら報酬がもらえる」というシステムは現状、科学界には無いんです。

 

良いジャーナル誌に投稿できる=優れた研究という誤った認識

正直、私もこの固定概念に縛られています。良いジャーナルに自分の投稿を載せることが研究者の登竜門だと思っている研究者がこの世界ではほとんどだと思います。

どんなに良いジャーナル誌でも一定確率で捏造は起こる。優れた研究を定義するのはインパクトファクター(IF:そのジャーナル誌の影響力を示す指標。値が高ければ高いほど注目されるジャーナル誌を表す)ではないはずなのですがね…。

 

上手くいった結果のみが世に出回っている

今この世界に出回っている論文で「こうやったらうまくいかなかったよ、この仮説はすでに試したけどダメだった!」ということを親切に書いてくれている論文はほとんど存在しません。基本的には上手くいった結果だけが論文として世の中に出版されています。

この世の中に出回っている論文とはどういうものか、スポーツのサッカーで例えてみましょう。

 

ある一人のプロサッカー選手が「試合中にフリーキックを決める確率を上げるための方法」を考えています。この選手は苦労の末、フリーキック成功率を従来の3倍向上させる方法を発見しました!

それを実践したこの選手は一躍フリーキックで名を馳せる選手となり、後日談としてこの方法を短編集として本にしました。

その本の方法論にはこう書かれています。

「ボールから10mから離れた位置から助走をつけはじめ、ボールの右斜め下30°からボールを全力で蹴る。この時ゴールポスト右隅に狙って蹴るとなお成功率は40%上がる。これを実践すればフリーキック成功率が3倍上がる!自分が何回も試して証明したから間違いない!

 

これが「上手くいった結果だけが載せられている論文」の例です。その方法を見つけるまでにどれだけのトライ&エラーをしたのかが書かれていないんです。上手くいった結果だけ見せられても…って思いませんか?先の「再現性問題」と似ていますが、これを実践して同じ結果を出せる人間は世界中でどれくらいいるのでしょうか。

 

新しいプラットフォーム:Scientific Ecosystem

これらの課題を受け、SCIENCEROOTは次のプラットフォーム構築を目指しています。将来的にはProof of Stake(PoS:その仮想通貨の保有量に比例して新規発行の仮想通貨が貰える仕組み)を採用するようですね。

独自仮想通貨:ScienceToken

研究者の場所にかかわらず、即座に交換できる独自の仮想通貨「ScienceToken」の発行。これによって世界中の研究者が共通の通貨を使用できるようになり、科学を促進するための共同研究にかかる資金契約などを高速化することができる。

 

独自の研究者照合システム

すでにORCID(同姓同名の研究者がいた場合でも、迷わずに各研究者を定義するために発行されるID)などがありますが、それをブロックチェーン上に統合することでより不変的な研究者照合システムを創る。このシステムには「研究者の獲得研究費状況、専門とする研究領域、出版論文」などの研究者情報が全て盛り込まれるとのこと。

 

不変的なオープンアクセス誌の創設

このプラットフォーム上で投稿される論文の全てはオープンアクセス(購読料が不要で誰でも閲覧可能な論文のこと)になる。これまでのジャーナル誌のように中央集権的な閲覧制限は無くなる。

 

報酬システム(これが個人的に最も興味深い)

科学界に根付く「時代遅れな論文査読システム」の撤廃を目指す。論文査読者、および論文執筆者には報酬としてScienceTokenを提供する。

さらに半年に一回、このプラットフォーム上で投稿された論文を引用回数によってランキング付けし、その順位にしたがってさらにScienceTokenが付与される。

また、このプラットフォームを通じて読者も「役に立った論文執筆者」にScienceTokenを提供することができる。(引用回数に応じた報酬とはまた別の、投げ銭的な制度?)

 

Scientific Ecosystemが実現すること

上記のプラットフォームが実現した場合、どのようなことが期待できるでしょうか?SCIENCEROOTのHPを参考にしながらまとめてみます。

研究費獲得が容易になる

日本を例にすると、現在日本の研究者は「科研費」という国から大学に供与される研究費をもらって研究しています。(AMEDやCRESTなどの研究費獲得システムもありますが)

最近では研究者もクラウドファンディング(日本ではacademistが有名ですね)を行う例も増えてきましたが、やはり日本のプロジェクトということもあり、日本人から資金を集めることがほとんどです。

ですがこのScientific Ecosystemは「世界中の研究費提供プロジェクト」の閲覧、およびそれらに対して申請できるシステムの実現を目指しています。これができるようになれば研究者は、日本で研究していたとしてもアメリカやヨーロッパの研究費提供プロジェクトに参戦し、研究費を獲得できるようになるかもしれません。

これからは研究「アイデアクラウドファンディング」の時代ですね。「研究力が凄まじいけどプレゼンが苦手な研究者」と「研究はあまりできないけどプレゼン力(その研究の未来性を魅力的に語る力)に長ける研究者」が組めばより研究が効率よく進むでしょう。

失敗した仮説やネガティブな結果の論文投稿も認められるようになる

Scientific Ecosystemは上記のような論文にも価値を持たせることも目指しています。このような論文が価値を持つようになれば、一年間失敗続きで何も論文にできないと嘆く研究者を減らすことができるでしょう。

成功しても失敗しても論文が投稿できる。しかも失敗論文は同じことをやろうと計画していた他の研究者の時間も守ることができるから科学界全体の効率化に繋がります。「この仮説を検討するには○○社のPCR試薬ではうまくいかなかった」といった試薬レビューなども論文として価値を帯びるかもしれません。(Githubのようなシステムに似ていますね)

「○○がお勧めするPCR試薬3選! お勧めしない試薬の実験条件・実験データと共に解説するよ!」みたいな論文とかも増えるかもしれませんね笑

 

SCIENCEROOTに関するニュース情報

Nature誌に情報が掲載された

2017年12月18日に投稿された記事にSCIENCEROOTが載っています。Nature誌に載るというだけで科学界もブロックチェーンに注目しているということが伺えますね。

あとBTCMANAGER.comというサイトでも同様の記事が公開されています。

 

適宜、興味深いニュースがあればこちらに更新していきます。

 

SCIENCEROOTに関する情報取得

Telegramから参加が可能です。この記事公開時にはまだ45名程度…。

 

ロードマップ

Q1 2018:トークンの配布、スマートコンストラクトの実装、普及活動、パートナー獲得活動

Q3 2018:資産獲得プラットフォームなどのβ版公開、ユーザー認知、市場拡大

Q1 2019:ScienceTokenを利用可能なジャーナル誌の公開、編集委員の選抜

 

総括

いかがでしたか?

個人的にはやはり論文執筆者と論文査読者が報われるシステムが実現するかも?という部分に期待しています。

まだトークンの発行は実施していないようですが、科学者の一人としてこのトークンは応援したい。SCIENCEROOTが将来的に覇権を握るかどうかはわかりませんが、このシステムが上手くいけば今後このようなシステムの導入を狙う仮想通貨がどんどん登場してくるでしょう。どれが最善かを見極めて科学界を変える技術に投資していきます。

※この記事は皆様に投資を促すものではございません。投資は自己責任でお願いいたします。

 

追記

追記はまだありません。

興味深い情報が出てきたら随時更新していきます。

 

 

※最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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 これからもよろしくお願いいたします。

 

 

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